マッツ・ミケルセン、一見知性的ながら徐々にサイコパス『アダムズ・アップル』

「マッツ・ミケルセン生誕祭」11月14日公開

2025年11月22日に60歳を迎えるマッツ・ミケルセンを祝う「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕 60 周年祭」が、11月14日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。このたび、『アダムズ・アップル』(05)の場面写真とメイキングが公開されました。

本作でマッツ・ミケルセンが演じるのは、穏やかながら度を越えた楽観主義者、短パン姿の型破りな牧師イヴァン。一見すると健全な思考の持ち主ですが、徐々に常軌を逸した言動や異常性が滲み出てくる、という役どころです。

 

公開された場面カットでも、マッツ・ミケルセン演じるイヴァンは理知的で好印象な人物の雰囲気を漂わせています。そんなイヴァンが劇中でどんなサイコパスな一面を披露するのか、そしてその裏に隠された彼の過去とは…。光の中に立つ人かと思えば、影が濃くなるにつれその輪郭が歪んでいくさまを見事なまでに体現するマッツ・ミケルセンに注目です。

 

公開されたメイキングカットでは、マッツ・ミケルセンがアダムを演じたウルリク・トムセンと監督と話す様子や、カメラを覗く姿、キャスト陣と並んで立つ姿が捉えられています。

『アダムズ・アップル』一見知性的ながら、徐々にサイコパスな一面を露わに

仮釈放されたアダムは更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれるも、ネオナチ思想に染まる彼は、指導役の聖職者イヴァンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をします。

 

イヴァンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムでしたが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかります...。

「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕 60 周年祭」【LINEUP】

●ブレイカウェイ(監督:アナス・トマス・イェンセン/2000 年/109 分/デンマークほか)日本劇場初公開。本国で歴史的大ヒットを記録したデンマーク映画史上最高傑作とも言われる幻の名作

 

●フレッシュ・デリ(監督:アナス・トマス・イェンセン/2003 年/100 分/デンマーク)日本劇場初公開。日本では長らく視聴困難となっていたファン待望のハートフル・カニバリズム・ドラマ

 

●アダムズ・アップル(監督:アナス・トマス・イェンセン/2005年/94分/デンマークほか)試練と不条理の果てに予期せぬ“奇跡”が舞い降りる予測不能なダークヒューマンドラマ

 

●アフター・ウェディング(監督:スザンネ・ビア/2006 年/120分/デンマークほか)アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート。ハリウッドリメイクもされた感動のヒューマンドラマ

 

●ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮(監督:ニコライ・アーセル/2012年/137分/デンマークほか)ベルリン国際映画祭 脚本賞&男優賞 W受賞デンマーク王室最大のスキャンダルを描いた歴史劇

 

●偽りなき者(監督:トマス・ヴィンターベア/2012年/115 分/デンマーク)カンヌ国際映画祭 主演男優賞受賞!力強い演技が観る者の魂を揺さぶる衝撃作

 

●メン&チキン(監督:アナス・トマス・イェンセン/2015年/104分/デンマークほか)日本劇場初公開。あなたの“マッツ愛”が試される?! 狂気的な怪演が光る奇想天外、クセ者たちのルーツ探しの狂想曲