坂本龍一「非日常的なものが日常に」『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版本予告

『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版1⽉16⽇公開

1985年制作の坂本⿓⼀の幻のドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版が26年1⽉16⽇(⾦)公開。このたび、本予告が公開されました。

公開された本予告映像は、エリザベス・レナード監督が⽇本で購⼊したという、当時流通していたスペースガンにも似た"⾳の鳴るおもちゃのカメラ”を渡された坂本が興味深そうにもてあそぶ即興的なシーンから始まり、1984 年 5 ⽉・当時 32 歳だった坂本の姿を、東京、そして街に溢れる<⾳>とともに映し出します。

 

当時の⽇本と⾳楽の関係について、坂本は「⾳楽というのは⾮⽇常的な時間のために作られたと思うんだけども、現在の⽇本のように⾄る所に⾳楽があるということは、裏を返せば“⾮⽇常的な時間が⽇常的に続いている”というふうに⾔えるんじゃないかな」と語ります。

 

そして制作の只中であった『⾳楽図鑑』をオンキョー・ハウスのスタジオでレコーディングする場⾯では、Fairlight CMI デジタルシンセサイザーを使ってサンプルやループを作り出し、それらがモニター上で視覚化される様⼦も披露。また、演奏シーンも豊富に収められ、『⾳楽図鑑』に収録されている「M.A.Y . IN THE BACKYARD」や、1988 年に⽇本⼈として初めてオリジナル作曲賞を受賞した、映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲<Merry ChristmasMr. Lawrence(メリー・クリスマス ミスター・ローレンス)>をピアノで奏でる姿、そしてYMO の散開コンサートの映像や、当時の妻であった⽮野顕⼦と坂本が⾃宅のグランドピアノで「東⾵」を連弾するシーンが映し出されます。

 

街頭ビジョン、家電量販店、改札、電⾞、祭のお囃⼦、パチンコ屋、ストリートで踊る⼈々……さまざまな東京を背景にした坂本⿓⼀、そして彼が⾒つめた〈東京の⾳〉を感じることのできる映像となっています。

0年代の東京、そして坂本龍一

本作品は、1984 年に写真家でもあるエリザベス・レナード監督とフランス国⽴視聴覚研究所(INA)が制作したドキュメンタリー。

 

このわずか 60 分余りの 16mm フィルムには、スタジオでのレコーディング⾵景やインタビューを通して、30 代だった坂本が価値観、⾳楽哲学、⽂化について語る姿が収められています。

 

また、坂本が⾳楽を担当・主演した⼤島渚監督作『戦場のメリークリスマス』(1983)、YMO の散開コンサートやプロモーションビデオの映像も含まれ、さらに、かつて新宿にあったアルタや渋⾕のスクランブル交差点など、1980 年代の東京の⾵景が⽣き⽣きと映し出されます。

 

「坂本の⽬と、彼のポートレートを通して⾒た東京の⾳」(レナード監督)を体感することができる貴重な作品。

 

「すべては同時代的であらざるを得ない」という坂本の⾔葉通り、この映画は“1984 年 5⽉”という時の坂本⿓⼀、東京、⽇本を切り取って差し出してみせます。

 

『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版は、26年1⽉16⽇(⾦)公開。

 

[作品情報]

『Tokyo MelodyRyuichi Sakamoto』4K レストア版

監督:エリザベス・レナード 

出演:坂本⿓⼀、⽮野顕⼦、細野晴⾂、⾼橋幸宏 

撮影:ジャック・パメール 

編集:鈴⽊マキコ 

⾳楽:坂本⿓⼀

録⾳:ジャン・クロード・ブリッソン 

製作:ミュリエル・ローズ 

制作会社:INA、KAB America Inc.、KAB Inc.

1985 年|62 分|フランス、⽇本|⽇本語、フランス語、英語 

配給:エイベックス・フィルムレーベルズ 

©Elizabeth Lennard