イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督最新作『シンプル・アクシデント/偶然』予告編

『シンプル・アクシデント/偶然』5⽉8⽇(⾦)公開

第98回アカデミー賞脚本賞及び国際⻑編映画賞ノミネート、第78回カンヌ国際映画祭パルムドール(最⾼賞)受賞で世界三⼤映画祭すべての最⾼賞を制覇したイランの巨匠ジャファル・パナヒ監督最新作『シンプル・アクシデント/偶然』が5⽉8⽇(⾦)公開。この度、本予告、本ポスターが公開されました。

公開された本予告は、荒野に停めたバンから男の足を掴み、引きずり出そうとするワヒドの姿から始まります。

 

「お前は俺の人生を奪った“義足のエグバル”だ」

 

かつて自分の人生を台無しにした男を偶然見つけ、咄嗟に拘束したワヒド。溢れ出す怒りのまま叫びながら猛然と荒野に穴を掘り、“エグバル”を生き埋めにしようとするも、「人違いだ!やめろ!」と訴える男の言葉にふと我に返ります。

 

<あの男は、本当に復讐相手なのか?>実はワヒドは、エグバルの顔を一度も見たことがありませんでした。もし本物のエグバルでないなら殺すわけにはいきません。

 

「ついに“義足”を見つけた」

「だが、本人か確信できない」

 

真相を確かめるため、ワヒドはかつて不当に拘束された仲間たちを訪ね歩くことに。書店を営む恩人、ウエディングフォトを撮影中のカップル、そしてカメラマン…彼らはそれぞれ、取り戻したはずの日常の姿のまま、再び過去の悪夢に翻弄されていきます。

 

 

公開された本ポスターは、どこまでも広がる荒野を背景に、かつての悪夢と向き合わされた人々の姿を捉えたもの。

 

ともに映し出されているのは、“義足のエグバル”の疑惑をかけられた男を拘束する一台のバン。果たして捉えた男は、あの残忍なエグバル本人なのか、それとも別人?

 

どこまでも広がる青空の下、キャッチコピー<あの男、本当に復讐相手?>が添えられ、過酷な運命に翻弄される人々の疑惑と動揺を象徴する一枚となっています。

ポスターを最新のものに更新しました(3/3)
ポスターを最新のものに更新しました(3/3)

反骨精神で話題のパナヒ監督

2010 年から反政権を理由に禁錮6年の有罪判決を受けていたパナヒ監督。映画制作や海外渡航が20年間禁⽌されていましたが、2023年に海外渡航禁⽌が解かれ、最初に着⼿した本作品で2025年にカンヌ国際映画祭に正式参加し、イラン映画としては 28 年ぶりに最⾼賞を受賞。『チャドルと⽣きる』(2000)でベネチア国際映画祭⾦獅⼦賞、『⼈⽣タクシー』(2015)でベルリン国際映画祭の⾦熊賞を受賞、そして本作のパルムドール受賞により、世界三⼤映画祭すべての最⾼賞を受賞するという快挙も成し遂げ、世界中で⼤きな話題となりました。

 

これまで反⾻精神あふれるパナヒ監督の作品は国代表に選出されることはなく、オスカーとは無縁でしたが、本作はフランスとの共同製作により⽶アカデミー賞の国際⻑編映画賞部⾨で⾒事フランス代表となり、脚本賞と国際⻑編映画賞にノミネート。

 

カンヌ渡航前に「イランに戻れなくなるのでは︖」という質問に対して、パナヒ監督は「この映画は製作されなければならなかった。私が完成させたわけだから、どんな結果も⽢んじて受け⼊れる」と語っていました。そんな中、2025 年 12 ⽉、アメリカで本作のプロモーション活動中だったパナヒ監督は、明確な容疑が開⽰されないまま、イスラム⾰命裁判所から突如判決を受けます。内容は<反体制プロパガンダ活動を⾏った>とする⽋席裁判での懲役 1 年に加え、2年間の渡航禁⽌、さらに政治・社会団体および派閥への参加禁⽌という厳しいもの。さらに、1 ⽉ 31 ⽇には本作でパナヒ監督とともに共同脚本を⼿がけ、アカデミー賞脚本賞ノミネートにも名を連ねるメーディ・マームディアンがイラン政権の⾏為を⾮難する声明を発表後逮捕されるという事態も発⽣、パナヒ監督が公式声明を発表したことも世界のニュースとなりました。

経験に基づいたスリルとユーモア溢れる復讐劇

本作は、不当に刑務所に投獄された⼈々が復讐を果たそうと試みる姿を、スリリングかつユーモアたっぷりに描いた復讐劇。

 

かつて不当に投獄されたワヒドは、ある偶然の事故によって、⼈⽣を奪った残忍な義⾜の看守と出会います。ワヒドは咄嗟に男を拘束、荒野に⽳を掘って埋めようとするも、男は「⼈違いだ」と否定。実はワヒドは、看守の顔を⾒たことがなかったのです。男は、本当に復讐相⼿なのか︖⼀旦復讐を中断し、看守を知る友⼈を訪ねますが・・・。

 

監督⾃⾝の投獄経験や、同じ境遇の⼈々の声から着想を得て映画化。予測不能の物語に渦巻く重厚なスリルと深遠なミステリーが交錯し、“魂の叫び”がほとばしる衝撃のクライマックスへ。第98回アカデミー賞でも有⼒視される、ユーモアと緊迫感 に満ちた社会派サスペンスの最⾼峰ともいえる⼀本です。

 

 

『シンプル・アクシデント/偶然』が5⽉8⽇(⾦)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、 Bunkamura ル・シネマ 渋⾕宮下ほか全国公開。

 

[作品情報]

『シンプル・アクシデント/偶然』

英題︓IT WAS JUST AN ACCIDENT/原題︓UN SIMPLE ACCIDENT

監督・脚本︓ジャファル・パナヒ『⽩い⾵船』『チャドルと⽣きる』『⼈⽣タクシー』『熊は、いない』

出演︓ワヒド・モバシェリ、マルヤム・アフシャリ、エブラヒム・アジジ、ハディス・パクバテン、マジッド・パナヒ、モハマッド・アリ・エリヤスメール 

2025 年/フランス・イラン・ルクセンブルグ/ペルシャ語/1.85︓1/5.1ch 103 分/⽇本語字幕︓⼤⻄公⼦/字幕監修︓ショーレ・ゴルパリアン

配給︓セテラ・インターナショナル

協⼒︓ユニフランス

©LesFilmsPelleas 

公式 H P︓simpleaccident.com 公式 X https://x.com/IWJAA_J