『OXANA/裸の革命家・オクサナ』5月22日公開
ウクライナでフェミニスト活動団体「FEMEN」を創設した革命家オクサナ・シャチコの壮絶な人生に着想を得て生まれた映画『OXANA』が、邦題『OXANA/裸の革命家・オクサナ』として、5月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショーが決まりました。
アーティストであり活動家、そしてトップレスによる抗議で知られるフェミニスト活動団体“FEMEN”の共同創設者のオクサナ・シャチコ。社会不安と政治的緊張を内包するウクライナに生まれ、乳房をあらわにした上半身にメッセージを記し、花冠を頭にまとった強烈なスタイルで抗議活動を続け、わずか31年という短い生涯を闘いに捧げたひとりの革命家の人生に着想を得た、実話に基づく物語。
メガホンを取ったのは、フランスの新鋭シャルレーヌ・ファヴィエ。長編デビュー作『スラローム 少女の凍てつく心』では、スキークラブに所属する 15 歳の女子高校生とコーチの支配と従属の関係を緻密に描き出し、スポーツ界における性暴力の実態を暴くポスト #MeToo 映画と呼ぶべき作品で第73回カンヌ国際映画祭選出、第47回セザール賞二部門にノミネートされるなど、国際的に高い評価を得ました。
『スラローム』に続き、『OXANA/裸の革命家・オクサナ』でも権力による身体的・精神的支配、あるいは女性が家父長制社会において被りうるトラウマ的経験、芸術と個人的信念の交差性など、共通するテーマが作品を貫いています。
主人公オクサナを演じたのは、本作が初主演映画となったウクライナ出身のアルビーナ・コルジ。ロシアによるウクライナ侵攻のなか、Zoomでのオーディションを通して見事抜擢されました。停電やミサイル警報でオーディションが中断されることもある困難な状況下でも、ウクライナ俳優の起用にこだわり続けた監督のキャスティングは、映画に一層の真実味を与え、説得力をもたらしています。
オクサナを単に英雄としてではなく、迷い、傷つき、立ち上がり続けた″ひとりの人間”として描き、芸術と抵抗のあいだで生きた彼女の軌跡をとおして、自由とは何か、闘うとはどういうことかを観る者に問いかける、いまの時代にこそ観るべき作品です。
上半身裸=戦闘服としたウクライナ革命家の実話
2002年、ウクライナ西部フメリニツキー。オクサナはアルコール依存症の父とそれを献身的に支える母と暮らし、イコン画を描いて家計を支えていましたが、教会からの不当な扱いや男尊女卑が根深い社会の理不尽に耐えきれず、家を飛び出します。
2008 年、街頭討論で出会った仲間たちとともにフェミニスト活動団体「FEMEN」を結成。医療過誤による女性患者の死への抗議を皮切りに活動を拡大させます。
2009 年、首都キーウでセックスツーリズム撲滅を訴える中、オクサナは注目を集めるため上半身を脱ぎ、身体を「戦闘服」として使う表現にたどり着きます。
やがて活動は国境を越え、2011 年にはベラルーシ・ミンスクでアレクサンドル・ルカシェンコ政権に抗議し拘束と拷問を受け、モ スクワではウラジーミル・プーチンへの抗議で重傷を負います。
FEMENへの監視と弾圧が激化するなか、オクサナは政治難民としてパリへ逃れる決断を迫られていきます……。
『OXANA/裸の革命家・オクサナ』は、5月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開。
[作品情報]
『OXANA/裸の革命家・オクサナ』
原題:OXANA
監督:シャルレーヌ・ファヴィエ
脚本:シャルレーヌ・ファヴィエ、ダイアン・ブラッスール、アントワーヌ・ラコンブルズ
出演:アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロヴァイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタ
2024 年/制作国:フランス・ウクライナ・ハンガリー
https://cinema.starcat.co.jp/oxana/
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