『落下⾳』4⽉3⽇(⾦)公開
第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨審査員賞、第98回⽶国アカデミー賞のドイツ代表にも選出された『落下⾳』が4⽉3⽇(⾦)公開。このたび、本編映像が公開されました。
公開されたのは、子どもたちの“危険な遊び”を捉えた映像。死んだ男の子の体にハエが入り込んだらしい…その真偽を確めるため、子どもたちは納屋へ集まります。死体に耳を近づけ、羽音を探す子どもたち。
「黄泉の国に引きずり込まれるよ」
「最後に出たら、黄泉の国行き!」
無邪気な好奇心は、いつしか死を弄ぶ遊びへと変わっていきます。
しかしその遊びは、やがて不穏な気配へ。気づけば、ひとり足りません。出てこない黒い穴。常に何かに怯えるような表情でその光景を見つめる末っ子アルマの姿も、強烈な印象を残すシーンとなっています。
本作の着想の原点となったのは、素朴な農村地帯でありながら、複雑な歴史を背負う⼟地でもある⽥園地帯アルトマルクの農場で 過ごした夏だったというシリンスキー監督。ベルリンとハンブルクの中間に位置するアルトマルクは、エルベ川に接し、第⼆次世界⼤戦ではロシア軍の進軍の最終到達点となり、戦後は東⻄ドイツを隔てる「鉄のカーテン」の⼀部であり、ベルリンの壁崩壊後には、都市の 喧騒から逃れるように⼈々が週末を過ごしに訪れるようになった場所でもあります。
滞在した農場は、50年ものあいだ空き家でしたが、部屋から部屋へと歩くたび、過去の時間を踏みしめているような感覚があったといいます。「最後に農夫がスプーンを置いた瞬間まで残っているようだった」と監督は振り返ります。
そんな中、農家の中庭で撮られた古いスナップ写真が。そこには三⼈の⼥性が⽴ち、まっすぐこちらを⾒つめるその視 線は、過去から現在へと差し込む窓のようだったといいます。
「私たちは今にいるのに、彼⼥たちが第四の壁を越えてこちらを⾒返してくるようだった」
その感覚こそが、本作全体に流れる気配を決定づけました。同じ場所に、異なる時間が折り重なって存在していること。アルトマルクでの体験は、本作に流れる独特の時間の流れ、そして層が静かに共鳴する世界へと結実しているのです。
北ドイツの農場、四つの時代の四人の少女
1910年代、アルマは同じ村で、⾃分と同じ名を持つ幼くして死んだ少⼥の気配に気づきます。
1940年代、戦争の傷跡が残る中、エリカは⽚脚を失った叔⽗への抑えきれない欲望に気づき、⾃らの得体のしれない影に⼾惑います。
1980年代、アンゲリカは常に肌にまとわりつく“何か”の視線に怯えていました。
そして現代、家族と共に移り住んだレンカは、⾃分の存在が消えてしまいそうな孤独感に蝕まれていきます…。
百年の時を経て響き合う彼⼥たちの不安が、この北ドイツの農場を静かに覆いつくしていきます。
『落下音』は、4⽉3⽇(⾦)新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
[作品情報]
『落下音』
英題︓SOUND OF FALLING
監督・脚本︓マーシャ・シリンスキ
出演︓ハンナ・ヘクト、レア・ドリンダ、レーナ・ウルツェンドフスキー、レーニ・ガイゼラー
配給︓NOROSHI ギャガ||2025年|ドイツ|カラー|ビスタ|5.1ch|155 分| 字幕翻訳︓吉川美奈⼦|PG-12
(C) Fabian Gamper - Studio Zentral
<公式HP>https://gaga.ne.jp/rakkaon_NOROSHI/
<SNS>X、instagram: @noroshi_gaga

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