染谷将太、「こんな姿になるなんて、思ってなかった」の声にも平然と佇む『廃用身』本予告

『廃用身』5月15日公開

染谷将太主演で、久坂部羊の小説を実写映画化した『廃用身』が、5月15日(金)より TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。このたび、本予告と場面写真が公開されました。

このたび公開された本予告は、にこやかな微笑みにはあまりにも不釣り合いな言葉「切断」を、漆原(染谷将太)が口にする衝撃的な一言から幕を開けます。

 

異人坂クリニック院長・漆原が提唱する「A ケア」は、介護負担の軽減を目的に、老人の“不要な手足”を切り落とすという従来の価値観を揺るがす治療法。身体の一部をまるで“廃棄物”のように切断された患者たちは、「憑き物が取れたみたいに体も心も軽くなった」「ここだけ若返ったみたい」と、どこか晴れやかな表情を浮かべていきます。

 

さらに「A ケア」の書籍化を持ちかける編集者・矢倉(北村有起哉)は、「本当に革命が起こるかもしれません」と期待をにじませるも、ある出来事をきっかけに状況は一変。

 

「なんか恐ろしい気がしてしまって」と不安を口にする看護師、「こんな姿になるなんて、思ってなかった」と声を震わせて訴える患者家族…。何かを強く予感させる断片的なカットが、不穏な踏切の音とともに畳みかけます。

 

やがて、遮断機の前に呆然と立ち尽くす漆原の虚ろな表情で映像は唐突に途切れ、観る者に重い問いを突きつけます。

 

それは“画期的な福音”か、それとも“残酷非道の狂気”か。現実と地続きであるがゆえの逃げ場のない恐怖が、観る 者の倫理観を静かに侵食し、拭えない不安と生々しい問いを刻みつける映像となっています。

 

あわせて公開された場面写真には、不穏な気配が濃密に漂います。

 

切断された手足を想起させる歪んだ枯れ木を抱え、不気味なほど静かにこちらを見つめる漆原(染谷将太)。その視線には感情の揺らぎが見えず、まっすぐさと危うさが同居する、どこか人間離れした異様さが宿ります。

 

さらに、患者・岩上(六平直政)に優しく寄り添う姿、ひとりパソコンに向かい執筆に没頭する姿、踏切の前に佇む姿、編集者・矢倉(北村有起哉)と出版への期待を語る場面など、さまざまな局面での漆原が切り取られています。また、複雑な表情を浮かべる妊娠中の妻・菊子(瀧内公美)や、「A ケア」への不安をおずおずと口にする看護師・内野(中井友望)の姿も収められています。

 

まっすぐであるがゆえの危うさと、ふとした瞬間に垣間見える空虚なまなざしが、言い知れぬ胸騒ぎを呼び起こす場面写真となっています。

画期的な老齢期医療の末路

ある町のデイケア「異人坂クリニック」に通うお年寄りの間で、漆原院長(染谷将太)が考案した“画期的な”治療が密かに広まっていました。究極のコスパの良い介護を目指すため、「廃用身」(麻痺などにより、回復見込みがない手足のこと)の切断を行った結果、「身体も心も軽くなった」「厳しい性格が柔らかくなった」などと予想外の“好ましい副作用”が現れたというのです。

 

噂を聞きつけた編集者・矢倉は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかけます。しかしやがて、デイケアに関するとある内部告発が週刊誌に流出。さらに、患者宅で起きた衝撃の事件をきっかけに、すべてが暗転していきます…。

 

『廃用身』は、5月15日(金)より TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。

 

[作品情報]

『廃用身』

原作:久坂部羊『廃用身』(幻冬舎文庫)

監督・脚本:𠮷田光希

出演:染谷将太 / 北村有起哉 瀧内公美 / 廣末哲万 中村映里子 中井友望 吉岡睦雄 / 六平直政 音楽:世武裕子 

配給:アークエンタテインメント 

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