内なる問いをどう可視化するか…『落下⾳』監督インタビュー映像

『落下⾳』公開中

第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨審査員賞、第98回⽶国アカデミー賞のドイツ代表にも選出された『落下⾳』が4⽉3⽇(⾦)より公開中。このたび、監督インタビュー映像が公開されました。

公開された映像は、マーシャ・シリンスキ監督が本作の「美学」「挑戦」「制作の理由」について解説するインタビューを収めた特別映像。

 

幻想と現実の境界が曖昧に溶け合い、まるで観客⾃⾝が登場⼈物の内側へ⼊り込む錯覚を起こすような圧倒的映像体験が話題を呼んでいる本作。監督は撮影監督とともに「どうすれば記憶を⾒えるものにし、⼿が届くものとして⽴ち上げられるのか」を徹底的に模索したと言います。

 

試⾏錯誤の末、「光が透けるような、明るく透明な光に満たされる撮影法」を⽣み出したことを明かしています。

 

さらに、⾃⾝が⽣きていない東ドイツの時代を描く資格があるのかという葛藤に何度も向き合った過程や、本作制作の原点についても⾔及。

 

「⾁体的なもの、そして⾝体で感じる触覚的な感覚」への関⼼から出発し、「なぜ私たちは時に⾃分⾃⾝へアクセスできなくなるのか︖ なぜ⾃分の⼈⽣の代理⼈のように感じてしまうのか︖」という内なる問いを、映像そのものへと結晶化、監督の思考と創作の核⼼を辿る、まさに“頭の中を覗き⾒る”ような貴重なインタビュー映像となっています。

北ドイツの農場、四つの時代の四人の少女

1910年代、アルマは同じ村で、⾃分と同じ名を持つ幼くして死んだ少⼥の気配に気づきます。

 

1940年代、戦争の傷跡が残る中、エリカは⽚脚を失った叔⽗への抑えきれない欲望に気づき、⾃らの得体のしれない影に⼾惑います。

 

1980年代、アンゲリカは常に肌にまとわりつく“何か”の視線に怯えていました。

 

そして現代、家族と共に移り住んだレンカは、⾃分の存在が消えてしまいそうな孤独感に蝕まれていきます…。

 

百年の時を経て響き合う彼⼥たちの不安が、この北ドイツの農場を静かに覆いつくしていきます。

 

『落下音』は、4⽉3⽇(⾦)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー公開中。

 

[作品情報]

『落下音』

英題︓SOUND OF FALLING 

監督・脚本︓マーシャ・シリンスキ 

出演︓ハンナ・ヘクト、レア・ドリンダ、レーナ・ウルツェンドフスキー、レーニ・ガイゼラー 

配給︓NOROSHI ギャガ||2025年|ドイツ|カラー|ビスタ|5.1ch|155 分| 字幕翻訳︓吉川美奈⼦|PG-12

(C) Fabian Gamper - Studio Zentral 

<公式HP>https://gaga.ne.jp/rakkaon_NOROSHI/

<SNS>X、instagram: @noroshi_gaga