世界が自分を受け入れる準備ができていないことへの苛立ち『幸せの、忘れもの。』本編映像

『幸せの、忘れもの。』5月1日公開

ベルリン国際映画祭2冠、スペインマラガ映画祭5冠『幸せの、忘れもの。』が5月1日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国公開。このたび、本編映像が公開されました。

公開された本編映像では、出産を間近に控えたろう者の妊婦アンヘラが、両親とともに補聴器専門店を訪れる様子が描かれます。

 

アンヘラは自ら店員とやり取りしようとするも、意思疎通がうまくいかず、母親が代わって用件を伝えます。

 

自分が話しているのに…と苛立ちを露わにするアンヘラに、母親は「あなたは他の母親より助けが必要だから、補聴器をつけて」と諭します。さらに、振動機能の有無を尋ねても店員との会話は噛み合いません。

 

やがてアンヘラは感情を爆発させ、「ろう者に接客するなら手話を覚えて!」と言い残し、店を後に……。

 

エバ・リベルタ監督は、次のようにコメントしています。

 

「この映画は聴覚障害についての論文ではありません。私はアンヘラをろう者全体の代表として考えたこともありません。アンヘラは母親になる過程を歩んでいる女性であり、パートナーとの関係に問題を抱え、両親との関係も複雑で、娘に自分のことを知ってもらい、また愛してもらいたいと願う女性です。そして何より、アンヘラはろう者です。アンヘラは世界を受け入れる準備ができているけれど、世界はアンヘラを受け入れる準備ができていないのです」

 

人と人をつなぐはずのコミュニケーションという手段が、ろう者であるアンヘラを苦しめることを示すシーンです。

ろう者が手に入れるほんとうの幸せとは?

聴こえない世界に生きるアンヘラと、優しく寄り添う夫エクトル。二人は手話というかけがえのない言葉で心を通わせます。

 

アンヘラは陶芸工房で働き、優しい土の匂いと仲間たちにも見守られ、静かで平穏な日々を過 ごしていました。しかし、ある“幸せな出来事”を境に、何かが少しずつ揺らぎ始め…。

 

やがて再び“疎外の世界”に引き戻されるアンヘラ。聴こえない世界とその外側で時々見え隠れする“本当の幸せ”をつかまえることができるのでしょうか…。

 

『幸せの、忘れもの。』は、5月1日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国公開。

 

[作品情報]

『幸せの、忘れもの。』

原題:Deaf

監督:エバ・リベルタ

撮影:ジナ・フェレル・ガルシア

編集:マルタ・ベラスコ 音響:ウルコ・ガライ/サウンド・デザイン:エンリケ G. ベルメホ 出演:ミリアム・ガルロ、アルバーロ・セルバンテス、エレナ・イルレタ、ホアキン・ノタリオ 2025 年/スペイン/スペイン語・スペイン手話(LSE)/99 分

提供:ニューセレクト

配給:スターキャットアルバトロス・フィルム 

https://shiawase-film.com 

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