『ユースフル・ゴースト』7⽉10⽇公開
ダビカ・ホーン主演、新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク長編デビュー作『A Useful Ghost』が、邦題『ユースフル・ゴースト』として、7⽉10⽇(⾦)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開決定。このたび、ティザービジュアル、特報、場⾯写真3点が公開されました。
公開された映像の冒頭に映し出されるのは、最愛の⼈を失い魂の抜けたようなマーチと、死してもなお夫に寄り添うナット。その想いの強さゆえに、ナットは掃除機の姿を借りて現世に舞い戻るも、思いがけない出来事に⼾惑うマーチと、その異様な光景を⾒守る家族。果たして⼆⼈の愛の⾏⽅は…
ティザービジュアルには、薄暗い部屋の⽚隅でまるで意思を持つように中央のランプが点した、不気味さと同時にどこかおかしみを感じさせる掃除機のカットが⼤胆に配されています。
この掃除機のデザインは、ラッチャプーム監督の「実⽤性とバカバカしさを混ぜて」というリクエストに応え、実際に掃除機を作った経験もあるインダストリアルデザイナーのシン・ハオチーの手によるもの。前かがみにお辞儀しているような形状が⽣み出す謙虚なたたずまいは友好的な霊であることを表します。
そんな掃除機が夫マーチの前に初めて姿を現す出会いのシーンを切り取ったメイン画像も公開されました。
2002年、『ブリスフリー・ユアーズ』でカンヌに登場したアピチャッポン・ウィーラセタクンは「ある視点」部⾨で最優秀作品賞を受賞しましたが、その⼤胆な内容ゆえに、本国では検閲にも直⾯しました。その後もタイ映画界は多くの困難に直⾯し続けるも、数々の映画作家たちの存在によって進化を続けました。
そして2025年、カンヌ国際映画祭・批評家週間にてワールドプレミアを迎えた本作『ユースフル・ゴースト』は、1987年⽣まれの新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督の⻑編デビュー作にして、各国メディアから「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と異例の注⽬を集め、同部⾨においてタイ映画としては初選出ながら⾒事グランプリを受賞。⽶アカデミー賞国際⻑編映画賞ショートリスト⼊りも果たし、タイ映画の世界的評価をさらなる⾼みに押し上げました。
掃除機とのロマンスが国家をひっくり返す事件に発展?!
タイでは誰もが知る怪談「メー・ナーク・プラカノーン」(死後も現世にとどまり、夫と禁断の愛を深めていった⼥性“メー・ナーク”にまつわる物語)に着想を得たという本作は、亡き妻が掃除機に宿って夫の元へ戻ってくるという奇想天外な設定を起点にしながら、記憶と忘却、個⼈と社会、愛と有⽤性といったテーマへと静かに深度を増していきます。
幽霊が⽇常に存在する世界で、⼈間社会の価値基準や倫理がいかに恣意的なものであるかを浮かび上がらせると同時に、「記憶すること」がひとつの抵抗ともなり得ることを⽰唆するコメディ、ロマンス、ホラー、SF……様々なジャンルを軽やかに横断しながら、環境問題や労働、政治的抑圧といった現代社会の歪みに鋭く切り込みます。
粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィサルット・ヒンマラット)は悲嘆に暮れる⽇々を送っていました。
ある⽇、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う⼆⼈。その頃、マーチの家族が経営する⼯場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停⽌に追い込まれていました。霊に悩ま される家族や社会から拒絶されたナットは、⼯場の除霊に協⼒することで、夫への真実の愛そして⾃らの存在を“役に⽴つ幽霊”だと証明しようとしますが……。
『ユースフル・ゴースト』は、7⽉10⽇(⾦)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開。
[作品情報]
『ユースフル・ゴースト』
英題:A Useful Ghost
監督・脚本:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
出演:ダビカ・ホーン、ウィサルット・ヒンマラット、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアンほか
2025|タイ語、英語、イサーン語|タイ、フランス、シンガポール、ドイツ|130 分|字幕翻訳:橋本裕充
配給・宣伝:SUNDAE(Powered by Filmarks)
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