マッツ・ミケルセン、憎めないキャラで果敢に挑むも空回り『プッシャー3部作 4Kデジタル修復版』本編映像

「マッツ・ミケルセン映画デビュー30周年」公開中

2025年11月22日に60歳を迎えたマッツ・ミケルセンを祝う「〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年記念祭 特別企画 映画デビュー30周年記念上映『プッシャー3部作 4Kデジタル修復版』」が、5月1日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開中。このたび、本編映像が公開されました。

公開されたのは、マッツ・ミケルセンが主演を務め、デンマークアカデミー賞最優秀男優賞を受賞した『プッシャー2』から、マッツ演じる主人公トニーが初のおむつ替えに挑戦する本編映像。

 

友人と説明を読みながら、見よう見まねで我が子のおむつ替えに挑戦するトニー。コカイン吸引直後に半ば押し付けられるようにおむつを替えるトニーでしたが、何もかもがうまくいかないトニーにとっては簡単なおむつ替えができたことで、「うまくできたぞ、ほらみてみろ」と満面の笑みを見せ、「バッチリだ、さすが俺だ」と嬉しそうな様子。

 

しかし、おむつを替えながらの友人との会話で母親の死を1年も知らなかったことなどから、いかに家族との関係性が破綻しているのか窺い知ることができるシーンにもなっています。

 

前作『プッシャー』で主人公の麻薬密売人フランクの相棒として、スキンヘッドで後頭部に“RESPECT”の文字のタトゥーが入った衝撃のビジュアルの怖いもの知らずのチンピラという雰囲気を纏いつつも、どこか憎めないキャラクター。『プッシャー2』では、刑務所から出た後に、どうにか偉大な父に認めてもらおうと奮闘するもすべてが空回り。そんな中、知人との間に自らの子どもがいることを知り、一度足を踏み入れた裏社会を抜け出そうと決意するも、さらに深い闇に飲み込まれていくトニーを哀愁たっぷりに演じ切っています。

麻薬王の盛者必衰を描く

全国で開催された「生誕60周年祭」は連日満席の熱狂に包まれ、その興奮冷めやらぬまま、2026年、マッツ・ミケルセンが長編映画デビュー30周年という記念すべき節目を再び迎えます。彼のキャリアの原点にして、デンマーク映画史を揺るがした伝説の傑作『プッシャー』3部作が鮮烈な【4Kデジタル修復版】としてスクリーンに帰還します。

 

 

1996年、北欧の国・デンマークで製作された、24歳のニコラス・ウィンディング・レフンが手掛けた長編デビュー作『プッシャー』(1996)は、コペンハーゲンの裏社会を舞台に、麻薬密売人(=プッシャー)が取引に失敗し追い詰められていく様を、才気にあふれたスタイリッシュな映像で描き、犯罪映画の新たな傑作として映画史にその名を刻みました。

 

本作は、それまでダンサー、舞台俳優としてキャリアを積んできた俳優・マッツ・ミケルセンの長編映画デビュー作でもあります。

 

主人公の相棒・トニー役で大きなインパクトを残した彼は、続く『プッシャー2』(2004)で主人公に抜擢、刑務所から出所した男の葛藤と苦悩をリアルに演じ切り、デンマークのアカデミー賞ロバート賞の最優秀主演男優賞を受賞、演技派俳優としての地位を確立しました。

 

シリーズの最終作となった『プッシャー3』(2005)も、シリーズを通して麻薬王として君臨してきたミロの孤独と権力の衰退をテーマに据え、レフン監督自身「シリーズで最も好きな作品」と豪語する納得の集大成として、シリーズ全体の完成度を格段に引き上げる完結編に仕上がっています。

 

観る者を引き込む力強いドラマ、独特な映像美学と緻密な演出が融合し、犯罪映画の新たな地平を切り開いた「プッシャー3 部作」は、世界中の映画ファンや批評家からも高い評価を獲得し、ニコラス・ウィンディング・レフン監督のその後の国際的な大躍進の礎となりました。

 

[作品情報]

『プッシャー【4K デジタル修復版】』

 

原題:Pusher 

監督・脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン 共同脚本:イェンス・ダール 

出演:キム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、ローラ・ドライスベイク、ズラッコ・ブリッチ

1996 年/デンマーク/デンマーク語/110 分/カラー/1:1.78/5.1ch/R15+

© 1996 Zentropa Entertainments3 ApS

 

『プッシャー2【4K デジタル修復版】』

原題:With Blood on My Hands: Pusher II 

監督・脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン 

出演:マッツ・ミケルセン、レイフ・スリヴェスター・ピーターセン、アンネ・ソーレンセン

2004 年/デンマーク/デンマーク語/100 分/カラー/1:1.78/5.1ch/R15+

© 2004 NWR Films ApS / Pusher 2 Ltd.

 

『プッシャー3【4K デジタル修復版】』

原題:I'm the Angel of Death: Pusher 3

監督・脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン 

出演:ズラッコ・ブリッチ、アイヤス・アガク、マリネラ・デキク

2005 年/デンマーク/デンマーク語/108 分/カラー/1:1.78/5.1ch/R15+

 © 2005 NWR Films ApS / Pusher 3 Ltd.

 

配給:シンカ 

後援:デンマーク王国大使館