ギヨーム・ブラック監督の最新作は高校生たちの日常を追ったドキュメンタリー『また会えるよね』

『また会えるよね』7月18日公開

ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際映画批評家連盟賞特別賞『みんなのヴァカンス』のフランスの気鋭ギヨーム・ブラック監督最新作『また会えるよね』が、7月18日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開決定。ポスタービジュアルとシーン写真が公開されました。

本作は、2024年カンヌ国際映画祭ACID部門に出品されたギヨーム・ブラック監督の最新作。

 

前作『リンダとイリナ』と同様、高校生たちの日常を追ったドキュメンタリーであり、喪失や別れの物語となっています。監督は『リンダとイリナ』と本作について、「場所も階層も文化も異なる若者たちを描いているが、この二作品は共通する感情で結ばれている」と、二部作の映画として完成させました。

 

ギヨーム・ブラック監督は次のようにコメントしています。

 

「この映画で彼女たちを撮ることを私が選んだのではなく、彼女たちが私を選んだのです。彼女たちの方からやって来て、この場所で、みんなで一緒に生きた証を残しておきたいと言われたのです。彼女たちは一目見て、私がこれまで出会った若者たちや、30年前の私自身ともかけ離れていました。最初、少し懸念もありましたが、その分、興味もそそられました。そして徐々に、彼女たちが成熟していて、自分たちの考えをはっきり述べる特異な才能や、強い政治意識を持っていることがわかりました。彼女たちが、この土地独特の何かを強く体現していると感じました。また彼女たち全員が、まだ口の開いた傷を抱えていることにも気づきました。そして、彼女たちについての映画を作るのではなく、彼女たちと一緒に映画を作るという考えに至りました。このニュアンスの違いはとても重要でした」

『また会えるよね』

高校時代の友情は、いつまでも続くのでしょう か? いま分かっているのは、もうすぐ寄宿舎の仲間た ちが、彼らの部屋、ドローム川での川遊び、山で のお祭り騒ぎに“さよなら”をするということ。ルイ ゾンはドレッドヘアを切り落とし、小さな「家 族」は離れ離れに。彼らにとって、“別れ”は初めてではありませんが、今回は辛いものになるでしょう……。

 

[作品情報]

『また会えるよね』

原題:Ce n'est qu'un au revoir

監督:ギヨーム・ブラック

撮影:アラン・ギシャウア

録音:エマニュエル・ボナ、編集:パオラ・テルミン、

製作:ニコラ・ アントメ 

2024 年 | フランス | フランス語 | カラー | 64 分 | 1.33 : 1 | 5.1ch |  字幕翻訳:高部義之 | 

配給:エタンチェ 

© bathysphere productions - 2024

『リンダとイリナ』

フランス北部の町エナン゠ボーモン。もうすぐ夏休みになる高校では、親友のリンダとイリナが TikTok を撮ったり、家族や将来の悩みを互いに打ち明けたりしています。しかしこの夏、リンダは引っ越します。リンダは イリナに心を開いたことで、別れは複雑になります。夏の始まりに心が沈む二人。彼女たちの友情には何が残るのでしょうか? 過ぎ去る夏の素晴らしい物語。

 

【ギヨーム・ブラック監督のコメント】 これは絆と友情についての映画で、私に人生の一部を差し出してくれた二人の若 い女性、リンダとイリナの知性と感性に多くを負っています。私は、この映画をとても誇りに思っています。

 

[作品情報]

『リンダとイリナ』

原題:Un pincement au cœur

監督:ギヨーム・ブラック

撮影:エマニュエル・グラ 

2023 年 | フランス | フランス語 | カラー | 38 分 | 1.33 : 1 | 5.1ch |  | 字幕翻訳:高部義之 | 

配給:エタンチェ 

© bathysphere et Le BAL / La Fabrique du Regard 2022

 

『リンダとイリナ』+『また会えるよね』/上映時間:約112分

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【上映作品リスト】

■『遭難者』

『女っ気なし』のプロローグとなる作品。 フランス北部の町オ ルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シ ルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが……。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ 出演:ジュリアン・ リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー 2009 年 | フランス | フランス語 | カラー | 25 分 | 1.85:1 | 5.1ch | 原題:Le Naufragé | 日本語字幕:高部義之 | 配給:エタンチェ © Année Zéro - Kazak Productions

■『女っ気なし』 (併映『遭難者』) 

ギヨーム・ブラック監督の劇場デビュー作。 フランス北部の小 さな町オルト。夏の終わり、地元の青年シルヴァンが管理するア パートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と 少し内気な娘。3 人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていた が、やがてヴァカンスの終わりが近づき……。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ/出演:ヴァンサン・ マケーニュ、ロール・カラミー、コンスタンス・ルソー、ロラン・パポ 2011 年 | フランス | フランス語 | カラー | 58 分 | 1.85:1 | 5.1ch | 原題:Un monde sans femmes | 配給:エタンチェ © Année Zéro - Nonon Films - Emmanuelle Michaka

 

『遭難者』+『女っ気なし』/上映時間:約83分

■『やさしい人』 

ギヨーム・ブラック監督の長篇第一作 フランス・ブルゴーニュ 地方、まもなく冬を迎える静かな町トネール。少しだけ名の知 れたミュージシャンのマクシムは、殺伐としたパリの生活から逃 れ、実家に戻ってくる。しかし父親とは、どこかぎこちない雰囲 気。 そんな中、マクシムは心の隙間を埋める若い女性と出会う。ワイン工場に行ったり、スキーをしたり、互いに心を通わせる二人。このまま幸せがつづくと思ったが、突然、彼女はマクシムの 前から姿を消す……。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ/主演:ヴァンサン・マケーニュ、ソレーヌ・リゴ、ベルナール・メネズ 2013 年 | フランス | フランス語 | カラー | 100 分 | 1.85:1 | 5.1ch | 原題:Tonnerre | 日本語字幕:高部義之 | 配給:エ タンチェ © 2013 RECTANGLE PRODUCTIONS - WILD BUNCH - FRANCE 3 CINEMA

■『勇者たちの休息』

スイスとフランスに跨るレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地 中海のニースに至る自転車観光ルート「大アルプス・ルート」。約720キロからなるそのルートを縦断しようと毎年6月末、約 60 人もの自転車愛好家たちが集まってくる。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:マルタン・リット 2016 年 | フランス | フランス語 | カラー | 38 分 | 1.85:1 | 5.1ch | 原題:Le Repos des braves | 日本語字幕:高部義之 | 配給:エタンチェ © bathysphere productions 2016

■『7月の物語』(併映『勇者たちの休息』) 

パリと郊外。5人の若い女と5人の若い男。二つの物語。ある夏の一日。

 

第一部「日曜日の友だち」L’Amie du dimanche 7 月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女二人でパリ郊外 セルジー゠ポントワーズのレジャーセンターへ遊びにいくが、些細なこと で芽生え始めた友情に亀裂が入る。

 

第二部「ハンネと革命記念日」Hanne et la fête nationale 7 月 14 日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前に、パリ最 後の夜を楽しもうとするが……。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:アラン・ギシャウア 2017 年 | フランス | フランス語 | カラー | 71 分 | 1.33:1 | 5.1ch | 原題:Contes de juillet | 日本語字幕:高部義之 | 配 給:エタンチェ © bathysphere – CNSAD 2018

 

『勇者たちの休息』+『7月の物語』/上映時間:約110分

■『宝島』

パリ近郊セルジー゠ポントワーズにあるレジャーアイランド。 ここはある者には冒険、誘惑、危険を冒す場所。またある者に は避難、逃避の場所である。 世界の喧騒とどこかで共鳴しな がら、歓喜あふれる遊泳場から人目につかない秘密の片隅、そ して子供たちの夢見る王国まで、今ひと夏の探検がはじまる。

 

【ギヨーム・ブラック監督のコメント】 おそらく私は無意識に、人々の間にある境界を抹消し、共通点を探すため映画を作るようになったのだと思います。 この場所には様々な境遇の人たちが訪れます。すべての人たちが同じような子供時代や可能性を与えられたわけでは ありません。むしろその逆です。それでも、すべての人たちが、夏の一日、ヴァカンスの一日が引き起こす感動や感 情によって一つの共同体を成しています。一年のこの時期だけ、様々な境遇にいる人たちの出会いが可能になるので す。 日々の生活でとても残念に思うのは、私たちは無数の運命とすれ違っているのに、それについて本当に何も 知らないということです。私たちの生き方が、好奇心、寛容さ、相手を知りたいという気持ちを失わせているのです。 それが、この撮影という仕掛けを作ることで、すべての出会いが可能になったのです。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:マルタン・リット/録音:ニコラ・ジョリ/助監督:ファティマ・カスィ 2018 年|フランス|フランス語|カラー|97 分|1.66 : 1|ステレオ|原題:L’ Île au trésor|字幕翻訳:高部義之|配給:エ タンチェ © bathysphere 2018

■『みんなのヴァカンス』

夏の夜、セーヌ川のほとりで、フェリックスはアルマに出会い、 夢のような時間を過ごす。翌朝、アルマはヴァカンスへ旅立っ てしまう。フェリックスは、親友のシェリフ、相乗りアプリで 知り合ったエドゥアールを道連れに、彼女を追って南フランス の田舎町ディーに乗りこむ。自分勝手で不器用なフェリックス と、生真面目なエドゥアール、その仲を取り持つ気の優しいシ ェリフ。 サイクリング、水遊び、恋人たちのささやき。出会いとすれちがい、友情の芽生え……。 3人のヴァカンスも、みんなのヴァカンスも、まだはじまったばかり──。

 

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:アラン・ギシャウア/出演:エリック・ナンチュアング、サリフ・シセ、エドゥアール・シュ ルピス 2020 年 | フランス | フランス語 | カラー | 100 分 | 1.66 : 1 | 5.1ch | 原題:À l’abordage | 日本語字幕:高部義之 | 配給: エタンチェ ©2020–Geko Films–ARTE France