デミ・ムーア演じたファイルーズあい「直接会うことの大切さ、友達の大切さを感じてほしい」

『セント・エルモス・ファイアー』オリジナル新録吹き替えバージョン放送

吹替版がソフト化されていない80年代を象徴する青春群像劇『セント・エルモス・ファイアー』。そのオリジナル新録吹き替えバージョンが、CSザ・シネマで11月23日(祝・水)21:00より初放送されます。放送を直前に控え、メインキャスト7人の収録後コメント、中野英雄、西田ひかるの応援コメントが公開されました。

カービー役(エミリオ・エステヴェス)の新祐樹は次のように振り返りました。

 

「この時代の作品を吹き替えることは今までなかなかなかったことだったので、新鮮で楽しかったです。台詞回しが小洒落ていたり情熱的であったりと、テンポも早かったので吹き替えることに緊張もありましたが、カービーの一直線なところを吹き替えでもうまくのせられたんじゃないかと思います!  初め、演出の依田さんにもっと前のめりで!と演出をいただき、カービーがより魅力的に出来たと思います」

ビリー役(ロブ・ロウ)の武内駿輔は、次のように期待を込めました。

 

「とても良い機会でした。個人的には僕は昔の洋画を見て憧れて、吹き替え声優をやりたいと思った人間だったので、その当時の洋画を吹き替え直すという機会がなかなかない中、自分が憧れた時代の背中を追えたような感じがします。当時の雰囲気をなるべく崩さないように、だからといって距離感を感じさせない、身近なものに感じられるような吹き替えのやり方が上手くできていればなと思います」

ケヴィン役(アンドリュー・マッカーシー)の畠中祐は、次のように吹き替えにおける狙いを明かしています。

 

「ケヴィンがとても繊細な人物だったので、その細かい機微を感じながら演じるのがすごく楽しかったです。そのツンツンした態度の裏側にあるのは、すごく素直な気持ちなので、それを隠しながらも中身はまっすぐ演じようと心がけました」

ジュールズ役(デミ・ムーア)を演じたファイルーズあいは、視聴者に次のように呼びかけました。

 

「今はSNSなどが発達しているので、大事な友だちとの会話の時間が減ってきているのかなと思っていて。友だちとも疎遠になりやすい環境なのかなと思うんです。でもそんな時代だからこそ、直接会ってコミュニケーションをとることの大切さを私はこの作品から感じましたし、そうした友だちの大切さをこの作品から感じていただけたらと思います」

アレック役(ジャド・ネルソン)の石川界人は本作に携わり、次のような感想を寄せています。

 

「名作を自分が吹き替えさせていただけて本当に光栄でした。学生と社会人の狭間で揺れ動く彼ら彼女らに心が動かされました。大事なものを見落とさないように、丁寧に生きていこうと思えました」

レズリー役(アリー・シーディ)の早見沙織は、次のように振り返りました。

 

「レズリーってたくさん表情が変化するキャラクターだったので、思い切ってやるシーンも多かったです。怒るシーンやテンションが上がるシーンもあるので、そういう起伏を割りと大きめに、というのはディレクションでもいただきました。ひとり個室で録ったというのもありますけど、どんどん自分の熱量が高くなってきて。けっこう汗だくになりながら収録していました。演出の依田さんとは、作品のキャラクターの世代がちょうど親と同じぐらいというような話をしていたんです。わたし自 身、両親から聞いていた80年代の空気だったり、日本だとここからバブル期に進んでいくような時代だったと思うので、そういうところに思いをはせながら見ていました」

ウェンディ役(メア・ウィニンガム)の花澤香菜は、自身が演じた役柄に共感していた様子。

 

「この7人の中だったらわたしがウェンディですよねと思いました。彼女のように、思っていることをなかなか口にできない感じは共感できますよね。ウェンディはちょっと内気というか、内向的にも思えるキャラクターなんですけど。でも彼女の悩みが本当にリアルで。わたしもすごく分かるなということばかりでした。しかもそれにちゃんと一つ一つ向き合って、自分で進んでいくんですよね。そういうところを見ていると、あまり声を作るというよりは、リアルにやった方が合うんだろうなと思って。その路線でアフレコをやってみたら、依田さんもいいねって言ってくださったんです。ですから特にこのキャラクターをこうしましょうといった話し合いはなく、わりとスムーズに収録は終わったような気がします」

本作ゆかりの中野英雄と西田ひかるも応援コメント

中野は、「この映画をオマージュした作品『愛という名のもとに』で俳優人生が始まった私には、『セント・エルモス・ファイアー』は宝の映画です! 誰もが通る大人への道。現代の若者にも是非見て欲しいです!」と猛プッシュ。

 

本作が好きで「思い出のセントエルモスファイヤー」を歌う西田は、意外な注目ポイントをアピール。

 

「『セント・エルモス・ファイアー』は私の青春であり80年代そのものを反映している作品! なんと言っても若きデミ・ムーア、ロブ・ロウ、エミリオ・エステヴェスに注目です! 大学を卒業、大人として生きていくプレッシャーや難しさに共感しました。それぞれの登場人物も個性的で面白い。80年代ファッションもある意味新鮮でした! デミ・ムーアのシルクのバスローブにまで肩パットが入っているのでそれもチェックしてみてくださいね!」

当時の若手スター7人による80年代を代表する青春群像劇

本作品は、社会の苦さを知った男女7人の青春模様を若手スターの豪華競演で描く傑作群像ドラマ。

 

ワシントンの名門ジョージタウン大学を卒業してから4ヵ月後、ビリーの起こした交通事故をきっかけに、7人の仲間たちが昔通っていたバーで再び集まります。

 

弁護士を目指すカービーはこの店で働いていて、ビリーもサックスを吹いています。銀行に勤めるジュールズは、妻子持ちのビリーと付き合うウェンディに別れを勧めます。一方、ジャーナリスト志望のケヴィンは、政治家を志すアレックと同棲中のレズリーに想いを寄せていて…。

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『(吹)セント・エルモス・ファイアー【ザ・シネマ新録版】』は、CSザ・シネマで11月23日(祝・水)21:00〜、再放送は11月30日(水)23:15〜放送。