吉田羊、弟思いの穏やかな姉を好演!『Winny』特報映像&追加キャスト公開

映画『Winny』特報&ポスター

2002年に金子勇が開発・公開したファイル共有ソフト「Winny」をめぐるネット史上最大の事件を描く映画『Winny』が、2023年3月公開。このたび、追加キャストと共に、特報映像とポスターが公開されました。

特報は、「戦うしか無いですよ」──簡単にファイル共有ができる革新的なソフト“Winnyを開発した罪”で逮捕・勾留された金子に、壇弁護士が鼓舞するシーンで始まります。

 

 “天才はなぜ、警察に潰されたのか?”金子とWinnyをめぐる様々なニュース報道や世論、それを取り巻く国家権力の思惑、そしてその是非を巡って繰り広げられた議論が映し出され、緊迫感溢れた映像となっています。

ポスターは、「不当逮捕から無罪を勝ち取った7年の道のり」というコピーとともに、逮捕・起訴された金子と彼を弁護する弁護団が裁判所に向かう様子を切り取ったもの。

 

膨大なメディアと世間の目に晒されながらも、後に続く技術者のために戦った男たちの強い意思を感じさせるものとなっています。

 

なお、12月23日(金)発売のムビチケのデザインには、金子勇(東出)が暗闇の中、パソコンに向き合う開発者としての後ろ姿が映し出された本作のティザービジュアルが採用されています。

公開された追加キャストは吉岡秀隆、吉田羊ら12人

警察内部の腐敗を暴く仙波敏郎役を吉岡秀隆、金子逮捕の陣頭指揮をとる北村文哉役を渡辺いっけい、金子の心の支えとなっていた姉を吉田羊、壇弁護士らの熱い想いに共鳴し彼らを手助けすることになる敏腕弁護士・秋田真志役を吹越満が演じます。

 

吉岡は、「実際にいらっしゃった、組織に屈しない警官の役は難しかったですが、松本監督はじめ若いスタッフやベテランスタッフと映画の力を信じることで作り上げることができたと思っています。東出くん、三浦くんが素晴らしい。とても勉強になりました」とコメント。

 

渡辺は、「逮捕のシーンでは金子氏を演じる東出君の無防備な佇まいが実にリアルで、逮捕する側の僕が『不当逮捕の怖さ』を肌で感じてしまいました。法廷のシーンでは吹越君演じる秋田弁護士とのスリリングなやり取りが忘れられません。金子氏がプログラミングに夢中になるその姿は、エンタメの世界に身を投じる人間にとって深く深く共鳴できる部分です。だからこそ撮影現場には『真実を伝えよう』という強い思いが常に溢れていた気がします」と現場を振り返っています。

 

吉田は、「この度、金子勇さんのお姉さまを演じるにあたり、撮影前、ご本人とお会いする機会をいただきました。『映画になることで、沢山の方が弟を知り、思い出し、話題にしてくれる、それが嬉しい』と話された言葉が印象的でした。聡明で純粋で穏やかな佇まい、そして何より弟さんを大好きなお気持ちを大切に演じさせていただきました。今や世界中で利用される技術を日本人が先駆けて開発していた。それが成熟し実用化される未来が何故消えたのか。この映画を一人でも多くの方に観て頂くことが、今後産まれくる新たな才能を守る後押しになる気がしてなりません。ぜひ、劇場でご覧頂けますと幸いです」と使命感を持って臨んだことを明かしています。

 

さらに、皆川猿時、和田正人、木⻯麻生、渋川清彦、池田大、金子大地、阿部進之介、田村泰二郎ら個性派俳優が集まりました。

当時大問題となった「Winny」事件の真相

Winnyとは、金子勇(ハンドルネーム47)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したもの。金子が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われています。

 

当時ではあまり利用されていなかったP2P技術を発展させ、データをバケツリレー方式で転送するため、匿名性が非常に高いのが特徴。そのため、映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘されて問題に。

 

加えて、その特性を悪用したウイルスも流行。感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のプライベートファイルなどが漏えいし、回収不能に。当時の安倍官房⻑官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです」と呼びかける事態となりました。

 

次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑で2004年に逮捕。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、金子の逮捕報道を受け、急遽弁護を引き受けることになり弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまいます。しかし運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展し…。

 

なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか?本作は、開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語です。

 

映画『Winny』は2023年3月に全国公開されます。

[作品情報]

映画『Winny』

企画: 古橋智史 and pictures

原案: 朝日新聞 2020年3月8日記事 記者:渡辺淳基 

プロデューサー:伊藤主税、藤井宏二、金山

監督・脚本:松本優作

撮影監督・脚本:岸建太朗 

制作プロダクション:Libertas/制作協力:and pictures 

出演:東出昌大、三浦貴大

配給:KDDI/ナカチカ 

©2023 映画「Winny」製作委員会 

公式 HP:winny-movie.com

Instagram:winny_movie Twitter: @winny_movie