[IFFT2023リポートPart1]AVボードも壁掛けの時代!? 注目の2選

国内外で製造される高級家具をインテリアグッズとともに紹介する国際見本市「IFFT2023東京国際家具見本市」が、2月28日から3月3日まで、東京ビッグサイトで開催されました。ここではfy7dが注目したブースや製品についてご紹介します。

TVだけじゃなく、AVボードも壁掛け!久和屋

無垢材と植物性オイルによる“体に優しい家具”の製造を掲げる1948年設立の静岡の株式会社久和屋。チェアやテーブル、ソファからベッド、仏壇まで手掛ける家具メーカーですが、今回注目したのは壁への取り付けが可能なAVボードです。

ラインナップは、原器となった「GRANDSTAGE(グランステージ)」のほか、ザ・シンプル「Parallel(パラレル)」、クール&ナチュラル「Terminal(ターミナル)」。

 

いずれも無垢材にオイルフィニッシュで、壁掛けが可能なローボードです。

壁に引っかける「ドッコ材」で位置決めして壁に固定、続いてそこへ本体をガチャンと引っかけます。さらに念のため「貫」を使って数カ所本体側からネジ止めして固定します。

 

無垢の家具ということもあり、サイズ次第ではありますが本体の重量もそれなりにある中、さらに100kgの耐荷重があるというのは驚き。

ちなみに、天板は取り外し可能なので、取り付けた後に内部配線をいじるのも容易。正面中央のソフトダウンステー付き扉はスリット付きで、内部機器の赤外線リモコン操作も可能です。

 

天板裏の反り止めが着脱を容易にする溝やフックを兼ねるなど、アイデア満載。

価格もグランステージ150ローボードで108,900円からとたいへんリーズナブル。中国やベトナムなどで生産していることによりますが、技術者を派遣して現地工場を監理、着荷も全数検品して品質を維持しているのだそう。

 

TVを壁掛けしてもレコーダーやアンプなどを収めるAVボードに困る。でもスタイリッシュにしたいという人に有効なアイテムです。

フローティング家具 大川の高野木工

もうひとつ、フロート家具「WITO(ウィトー)」シリーズにも注目。福岡・大川で1942年に箪笥づくりで創業した高野木工の新シリーズで、国産10年保証がウリ。ロータイプの「モーレンソファ」とともに展示されていました。

TVボード(W180ウォールナット、193,000円、税込)単品というよりも、デスク(W80ウォールナット91,000円、税込)や上置き(W80ウォールナット98,000円、税込)と組み合わせてTV周りをシーンとして考えているところに魅力を感じました。

 

機能的には、無垢材の前扉はスローダウンステー、赤外線リモコン操作可能なスリットなどのほか、引き出し内には桐材を使うといった箪笥作りのノウハウも感じさせるのが興味深いところです。

 

受注生産のため、納期に5週間ほどを要するとのことです。

 

https://takanomokkou.co.jp

 

(取材・写真・文:遠藤)