シーナ&ロケッツ 鮎川誠のドキュメンタリー、再編集して単独映画化

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』2023年夏公開

2023年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映された『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』をもとに、秘蔵の未公開映像や家族との日々を捉えたプライベート映像を加えて再編集した鮎川誠のドキュメンタリー『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』が、2023年夏に公開されることが分かりました。

撮影:栗田善太郎
撮影:栗田善太郎

40年以上に亘り日本を代表するギタリストとしてリスペクトを集めた鮎川誠。彼の訃報に、音楽業界内外から悲しみの声が広がりました。

 

熱いステージと久留米弁からにじみ出る素朴な人柄で愛された鮎川と、妻・シーナが中心となって結成したシーナ&ロケッツは、結成以来、一度も休止することなく活動を続けました。

 

しかし、2015年にヴォーカルのシーナが急逝。メンバーですらバンドはもう終わりかと思いましたが、「ステージに立つとそこにシーナがいるから」と、鮎川はバンドの続行を決断。それまで以上に精力的にライブ活動を行いました。

 

そんな鮎川を家族は全力でサポートし、次女・純子がマネージャーとして、2019年からは末娘のルーシーがヴォーカルを務め、全国ツアーに同行。

 

鮎川がすい臓がんによって余命5か月の宣告を受けた時も、「死ぬまでに1本でも多くシーナ&ロケッツのライヴをやりたい」という願いを叶えるため、家族は鮎川に寄り添いサポートしました。

 

「ロックを愛し、ロックに愛された男・鮎川誠」の音楽との出会い、バンド結成秘話、妻でありバンドのヴォーカルのシーナへの愛。そして、「ロックは生活の中にあるもの」と公言した鮎川とシーナの言葉通り、日常的にロックが存在していた鮎川家の日々。

 

「優しいことが格好よく見える人は他にはいない」と鮎川誠にとことん惚れ込んだという寺井到監督。笑顔でロックを続けた唯一無二のロックミュージシャンの素顔と、最後までステージに立ち続けたいという情熱、そして生涯見続けた夢とは…。

シーナ&ロケッツの鮎川誠とは

鮎川は、1948年5月2日、福岡県久留米市出身。九州大学農学部卒。70 年に福岡を代表するバンド「サンハウス」を結成し、75年にメジャーデビュー。翌年シーナと結婚し、78年に「シーナ&ロケッツ」を結成。「YOU MAY DREAM」でブレイクし、YMOのツアー帯同や海外アーティストとの共演を重ねるなど国内外で活躍。また、鮎川は俳優としてドラマや映画にも出演、独特の存在感で多くの人を惹きつけました。

 

「シーナ&ロケッツ」は、15年のシーナ急逝後も活動を継続。22年には45周年記念ライヴや全国ツアーなど精力的にこなしていたが、23年1月29日、鮎川は膵臓癌のため74歳で逝去しました。

 

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』は、2023年夏公開。

 

[作品情報]

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』

出演:鮎川 誠 シーナ 鮎川陽子 鮎川純子 鮎川知慧子(ルーシーミラー) 唯子

監督・編集:寺井到 

撮影:中牟田靖 宮成健一 丸本知也 

編集:高尾将 音効・MA:寺岡章人

協力:ジュークレコード ロケットダクション ビクター・エンタテインメント 

プロデューサー:緒方寛治 坂井博行 

製作:RKB毎日放送 

製作幹事:TBSテレビ 

配給:KADOKAWA 

宣伝:KICCORIT 

©RKB毎日放送/TBSテレビ

映画公式サイト:rokkets-movie.com 

映画公式 Twitter:@rokkets_movie