「自分を超えろ」と子どもに強要する親あるある──『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』本編映像

ジェームズ・グレイ監督の自伝的作品『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』公開中

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたジェームズ・グレイ製作・監督・脚本の最新作『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』が5月12日(金)より公開中。このたび、グレイ監督からのメッセージ映像と本編映像が公開されました。

自身の実体験をもとに作られた自伝的物語でもある本作について、グレイ監督は、「共感してもらえる部分があればうれしい」としつつ、ある美術館の壁に書いてあった“歴史と神話は個人の小宇宙からはじまる”という言葉を紹介して、次のように語っています。

 

「僕個人の小さな物語が、皆さんに響くことを願ってる」

 

続いて、そんなグレイ監督の少年時代を体現する「ポール」が、ハイクラスな教育が受けられる学校に転校させられる本編では、悪友と引き離され、“より良い人生”を送るために有無を言わさず転校させられるシーンを切り取っています。

 

ポールが「僕をパパと同じにしたいだけ」と不満を言うと、父は「いやそうじゃない。私を遥かに超えろ、それが望みだ」と“愛情”と言う名の呪いをかけられてしまいます。

アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャストが競演

本作品は、差別と格差が根付く80年代NYを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにします。

 

『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は公開中。

 

 

[作品情報]

製作・監督・脚本:ジェームズ・グレイ 

出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス

2022年/アメリカ/スコープサイズ/115分/カラー/英語/5.1ch/原題『Armageddon Time』/日本語字幕翻訳:松浦美奈/PG-12 

 

配給:パルコ ユニバーサル映画  宣伝:フラニー&Co. © 2022 Focus Features, LLC.