『裸足になって』7月21日公開
第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品『パピチャ 未来へのランウェイ』を手掛けたムニア・メドゥール監督による『裸足になって』が7月21日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。このたび、約8ヶ月間毎日のように8時間誓うレッスンの末撮影に臨んだというリナ・クードリのダンスシーンを切り取った本編特別映像が公開されました。
公開された本編特別映像は、フーリアが生きる希望を取り戻すために踊るコンテンポラリーダンスシーンを切り取ったもの。「私は生きたい」とフーリアが生み出す祈るように踊る姿が、観る者を釘付けにします。手話をモチーフにしたこのダンスは、言語の壁を超えた肉体表現として、どんな台詞よりも雄弁に私たちにその想いを訴えかけます。
「私の身体がある限り、私の言葉が存在する」
東京2020オリンピックの閉会式で圧倒的なパフォーマンスを披露、数々のファッション誌でモデルとしても活躍するなど、ダンサーとしての枠にはまらない活動を続ける表現者・アオイヤマダは「今すぐ愛する人を抱きしめたい!自由をあたためて、手をつなぐ。私の身体がある限り、私の言葉が存在する」と語ります。
『ジョゼと⻁と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』など今なお多くのファンに愛される作品のほか、近年では世界的ダンサーとして活躍する田中泯の踊りを生き様を追った『名付けようのない踊り』など、新たな映像体験を生み出し続ける映画監督・犬童一心は、「足で地に触れ、手で人に触れ、世界に心を開いていく。理不尽に出会っても怒りに身を任せず、ダンスで世界を切り開こうとする姿に拍手を送った」と称賛。
細田守監督『⻯とそばかすの姫』で主人公の声・うたを務めて第72回紅白歌合戦へも出場し、様々な形態で音楽性を拡張させ続けている音楽家・中村佳穂は、「世界に落ちている暗闇の多さ。抜け出せない恐ろしさ、その中で光の形を表現するということ」とコメントしています。
抑圧された少女が夢見るダンサーへの道
抑圧された少女が全身全霊のダンスで表現する本作品の舞台は、北アフリカのイスラム国家、アルジェリア。内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会でバレエダンサーになることを夢見るフーリアは、貧しくもささやかな生活を送っていました。
しかしある夜、男に階段から突き落とされ大怪我を負い、踊ることも声を 出すこともできなくなってしまいます。
すべてを失い、死んだも同然の抜け殻となったフーリア。そんな失意の中、彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ心に傷を抱えたろう者の女性たちでした。
「あなたダンサーなのね。わたしたちにダンスを教えて」
その一言から始まったダンス教室で、また再び“生きる”情熱を取り戻していきます。
主人公フーリアのダンスは、手話をモチーフにしたコンテンポラリーダンス。言語の壁を超えた肉体表現として、どんな台詞よりも雄弁に私たちにその想いを訴えかけます。抑圧された社会の中で、手を携えて立ち上がる女性たちとの交流を通じて、尊い慈愛と生きる力強さを瑞々しく描き出します。
『裸足になって』は7月21日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー公開。
[作品情報]
『裸足になって』
原題:HOURIA
製作総指揮:トロイ・コッツァー 『コーダ あいのうた』
監督: ムニア・メドゥール
出演: リナ・クードリ、ラシダ・ブラクニ、ナディア・カシ
配給:ギャガ
99 分/フランス・アルジェリア/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:丸山 垂穂
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