【映画・音楽・アート最新情報】 · 2023/07/14

なぜパールは殺人おばあに?？A24のホラー『Pearl パール』と『X エックス』を語る特別映像

スコセッシを魅了したA24のホラー『Pearl パール』

あの『ミッドサマー』を手掛けたスタジオA24が贈る最新作『Pearl パール』がTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中。また、その61年後を描いた『X エックス』もWOWOWOで放送、Amazon primeで配信中です。両作の主演をつとめたミア・ゴスと、監督したタイ・ウエストが『Pearl パール』と『X エックス』を語る特別映像が公開されました。

公開された特別映像では、『X エックス』で若者を襲う殺人老婆パールと若き主人公マキシーンの二役、『Pearl パール』ではその61年前の夢見る少女パールを演じたミア・ゴスと、シリーズの監督・脚本をつとめたタイ・ウエスト監督が、パールについて語っています。

『X エックス』ではバックグラウンドが謎のまま若者たちを殺めていく老婆パール。どうしてシリアルキラーになってしまったか？それを描く『Pearl パール』は、夢やぶれて無慈悲かつ凶暴なシリアルキラーになってしまう様に「女性版ジョーカー」「応援したくなってしまう」という声も高い。

ミア・ゴスと監督は「パールは夢想家で、それが彼女の美しさであり、同時に破滅に追い込んでしまう」「ただの悪者ではなく人間として描きたかった」と語ります。

さらにミア・ゴスは「時間を超えて同じ役を演じることができたのは、間違いなく今までで最も充実した経験だった」と、パールを演じた喜びを語ります。

『X エックス』の前日譚

ダンサーを志し、スターの華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、スターへの夢を育み、両親からの異常な愛が、その夢を腐らせていきます......。籠の中の無垢なる少女が抑圧から解き放たれたとき、比類なき無邪気と残酷をあわせもつシリアルキラーが誕生しました。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が第95回アカデミー賞で7部門を受賞し話題の映画スタジオA24製作の最新作『Pearl パール』は、『X エックス』の前日譚であり、現在製作中の完結編『MaXXXine(原題)』とあわせ、A24初の三部作としても注目され、世界の国際映画祭を席巻してきました。

その中で、マーティン・スコセッシ監督が魅了され、ベネチア国際映画祭が狂喜し、ホラー映画初のオスカー候補と噂されるほど世界中を熱狂させたのがこの作品。鑑賞時、彼女の狂気に圧倒されながらも、最後には、彼女の笑顔の虜になってしまうでしょう。