オペラ最高傑作「ラ・ボエーム」を瑞々しさと熱いバイタリティで装い新たにミュージカルとして描く『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』が、10月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー公開。公開にちなみ、本作同様愛し合っていながら永遠の別れを迎える悲恋映画からおすすめの3作品を紹介します。
『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』 (2013年)
ボリス・ヴィアンの名作青春小説「うたかたの日々(日々の泡)」を、ミシェル・ゴンドリー監督が映画化。
莫大な財産を持ち、働かずに自由な日々を過ごしていた青年コランは、無垢な魂を持つ女性クロエと出会い恋に落ちます。友人たちに祝福され盛大な結婚式を挙げた二人は、愛に満ちた幸せな日々を送るも、ある日クロエは肺に睡蓮が芽吹くという不思議な病に侵されてしまいます。
高額な治療費のために働き始めたコランの人生は次第に狂い始め、クロエは日に日に衰弱していく…幻想的な映像で描かれた儚いラブストーリーです。
『タイタニック』(1997年公開)
豪華客船タイタニック号の沈没事故を題材に、若いカップルの運命的な出会いと別れを描いたスペクタクル超大作。日本国内でも大ヒットし、国内の洋画興収1位を記録しました。
処女航海に出ようとする豪華客船タイタニック号に、賭けに勝ちチケットを手に入れた画家志望の青年ジャックが新天地アメリカを目指して3等に乗り込みます。
一方、上流階級の娘ローズは、母親が強引に決めた大資本家キャルとの婚約に抵抗するため、船の舳先から海に身を投げようとします。それをジャックが助け二人は運命的に出会います。
身分の違いを乗り越え激しい恋に落ちていくも、キャルによってジャック は泥棒の濡れ衣を着せられ船室に閉じ込められてしまいます。やがて船は氷山にぶつかり沈没が始まっていき…ローズは必死にジャックを救出しようと試みますが…。
NYを生きる若き4人の芸術家たちの苦悩
オペラ最高傑作「ラ・ボエーム」の設定を1830年代のパリから現代のニューヨークに置き換え、メインキャラクターにアジア人を据えるなどの大胆なアレンジのもと、これまでにないまったく新しいミュージカル映画として生まれ変わらせました。格差、貧困、マイノリティ、さまざまな生きづらさを抱えながらも夢と情熱で青春の日々を謳歌しようとする若き芸術家たちや恋人たちの姿を、現役のオペラシンガーたちによる圧倒的な歌唱と独創的な映像美で情感豊かに魅せます。
舞台は大晦日のニューヨーク。凍える寒さの屋根裏部屋で、その日暮らしの夢見る4人の芸術家たち。その中の一人、詩人のロドルフォが部屋に残っていると、隣人のミミが彼の火を借りにやって来て、2人はたちまち恋に落ちます。同じころ、店で仲間と新年パーティーをしていたマルチェッロは、偶然やってきた元恋人ムゼッタと再会。最初は戸惑いつつも、2人の間にはかつての強い愛が蘇るのでした。運命的な出会いを果たした、ミミは重い病に侵され、ロドルフォはそんな彼女のもとを立ち去ります。同じころ、ムゼッタとマルチェッロも嫉妬心から別れを迎えていました。すれ違う2組の恋人たち。そしてそれぞれ別の道を選んでいくのですが…。
『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』は、10月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー公開。
[作品情報]
『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』
原題:『La bohème: A New York Love Song』
監督:レイン・レトマー
作曲:ジャコモ・プッチーニ
音楽監督:ショーン・ケリー
製作:モアザンミュージカル(長谷川留美子)
出演:ビジョー・チャン、シャン・ズウェン、ラリサ・マルティネス、ルイス・アレハンドロ・オロスコ、井上秀則、アンソニー・ロス・コスタンツォ、イ・ヤン
2022年/香港・アメリカ/スコープサイズ/96 分/カラー/伊語/5.1ch
日本語字幕翻訳:古田由紀子
配給:フラニー&Co. シネメディア リュミエール/映倫区分G
公式サイト:la-boheme.jp
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