気になる美女から「私の写真欲しい?」のイミとは?『ニューヨーク・オールド・アパートメント』本編映像

『ニューヨーク・オールド・アパートメント』公開中

最優秀作品賞・監督賞・女優賞ら9冠を受賞し欧米映画祭を席巻、NYの片隅に生きる母と息子たちを優しい眼差しで描いた感動作『ニューヨーク・オールド・アパートメント』が1月12日より新宿シネマカリテほかで全国公開中。このたび、本編映像が公開されました。

公開された本編映像では、双子の兄弟ポールとティトが通う語学学校で、 ある日入学してきた神秘的な魅力を放つ美女・クリスティンと初めて言葉を交わすシーンが切り取られています。

 

彼女に興味津々な二人は、教師の「隣の人と組んで将来的に欲しいものを3つ言い合いなさい」という課題をきっかけに、初めてクリスティンと言葉を交わします。

 

ポールの「居場所がほしい。透明人間のように扱われるのはもう嫌なんだ」という答えに心を許したクリスティンは、帰りにアップタウンに寄って行かないかと兄弟を誘います。

 

通りを並んで歩いていると、突然、「私の写真欲しい?」と尋ねるクリスティン。おもむろにリュックから封筒に入った写真を取り取り出し「今は 見ちゃダメ。絶対なくさないでよ。私が『返して』って言ってすぐに出てこなかったら、あんた達のこと無視するから」と言いながら写真を手渡します。

 

写真を受け取りつつも思わず顔を見合わすポールとティト。果たしてどういうイミなのでしょうか・・・?

日陰者の移民が生きる意味を見いだしていく…

日陰で生きることしか出来なかったぼくらを照らした、ひとすじの愛…安定した生活を夢見て祖国ペルーを捨てNYで不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら二人の息子を女手一つで育て、息子たちも配達員として家計を支えるギリギリの毎日。

 

街から疎外された自分を“透明人間”と憂う二人の息子は、ある日、謎を秘めた美しい女性クリスティンと出会い、恋に落ちます。一方母ラファエラも白人男性からの耳触りのいい話に誘われ飲食店を開業しますが…。

 

アメリカン・ドリームを夢見る母と年頃のピュアな息子たち。そんな“大都会弱者”である貧しい移民家族に訪れた悲劇。日陰で生きる「何者でもなかった」彼らが恋をして、大切な何かに気づき、はじめて「自分」として生きる意味を見出していきます。

 

貧しくも懸命に生きる姿をリアルな息遣いが感じられるNYでの大胆なロケとウィットに富んだ詩的な映像美で紡ぎ出し、観る者の心を掴んで離しません。

 

『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は、1月12日より全国公開中。

 

[作品情報]

『ニューヨーク・オールド・アパートメント』

原題: The Saint Of The Impossible

監督:マーク・ウィルキンス

脚本:ラ二・レイン・フェルタム

原作:「De heilige Antonio」(アーノン・グランバーグ)

出演:マガリ・ソリエル、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラー、サイモン・ケザー

2020 年/スイス/英語、スペイン語/98 分/ビスタ/5.1ch

配給・宣伝:百道浜ピクチャーズ

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