『ボーはおそれている』公開や『Stop Making Sense』リバイバル、Appleとの共同プロジェクトのウワサなど、話題の中心になっている映画配給会社「A24」の作品7選を紹介します。

想像を絶する悪夢と狂気!スウェーデンで開かれる恐るべき宗教儀式を描いた異文化ホラー。

米国の女子学生ダニーは、躁うつ病を患う妹が両親を巻き添えに無理心中するという悲劇に見舞われ、そのショックから立ち直れずにいました。そんなある日、恋人のクリスチャンが男友達とスウェーデンの田舎で行 われる夏至祭に行くと知り同行することに。一行は留学生ペレの故郷で90年に1度の夏至祭に参加、村の住人たちから歓迎を受けます。しかし、翌日から幕を開けた夏至祭は次第に不穏な空気に･･･。

亡き祖母から“何か”を受け継いだ家族の運命は? 邪悪な呪いの恐怖に背筋が凍る悪夢のホラー。

夫と子ども2人と暮らすミニチュアジオラマ作家アニーは、長年微妙な関係にあった母エレンを亡くします。葬儀を終えたアニーが遺品の収められた箱を開いたところ「私を憎まないで」と書かれた母のメモを発見。一方で一家の周りでは異様な出来事が続発し、エレンに溺愛されていた末娘チャーリーも奇行が目立つように。そんなある夜、取り返しのつかない悲劇が一家に起こり、絶望したアニーは情緒不安定になっていきます･･･。

灯台守たちを悪夢が襲う... ホラー映画の新鋭ロバート・エガースが放つ戦慄のサスペンス。

1890年代のニューイングランド。ベテランのトーマスと若いイーフレイムの2人は、灯台守を4週間務めるために小さな孤島へ派遣されます。トーマスが灯台の灯り番を譲らず面倒な雑用をすべて押し付けるため、イーフレイムはストレスを募らせます。それでも何とか島での生活に慣れ、2人は少しずつ打ち解けていくのですが、任期が終了する日に嵐に見舞われ、迎えの船はやって来ず2人は島に孤立します･･･。

自分らしさと愛を探し求める黒人男性の成長物語。 アカデミー賞(R)3部門に輝く人間ドラマ。

マイアミの貧困地域で母親と2人で暮らすシャロンは、学校では“リトル”と呼ばれいじめられる気弱な黒人少年。そんな彼にとっての心の支えは、何かと気にかけてくれる父親的存在の麻薬売人フアンと、唯一親しい友人ケヴィンだけでした。ところが高校生になったある日、いじめっ子に対する過剰防衛でシャロンが逮捕され、2人は離れ離れに。成長して麻薬売人になったシャロンの元に、ケヴィンから連絡が入ります。

独身男と甥が父子のような絆を結んでいく... 監督の実体験から生まれたホアキン・フェニックス主演の感動作。

ニューヨークのラジオ局で働くジャーナリストのジョニーは、ロサンゼルスに住む妹ヴィヴが数日間家を空ける代わりに9歳の甥ジェシーの面倒を見ることに。独身のジョニーは子供と2人きりの共同生活に戸惑いながら、何でもストレートに質問する好奇心旺盛なジェシーとの距離を少しずつ縮めていきます。そんな中、ヴィヴの不在が長引いてしまい、ラジオ局の取材予定があるジョニーはジェシーを連れてニューヨークへ戻ります。

田舎町で出会う男たちはなぜか同じ顔ばかり...『エクス・マキナ』の監督が放つ衝撃のスリラー。

夫ジェームズの自殺を目撃してしまったハーパーは、心に負った傷を癒やすため、田舎の豪華なカントリーハウスで休暇を過ごすことに。管理人ジェフリーの出迎えを受けた後に散歩していると、廃屋のそばで全裸の男性と出会い、その翌日も男はカントリーハウスの庭に侵入。ショックを受けたハーパーが気分を変えるため町を散歩したところ、ある異常さに気づきます。少年や牧師など出会う男たちが、全員ジェフリーと同じ顔だったのです･･･。

“夢の国”の隣に広がる厳しい貧困の実態...アメリカの格差社会をリアルに描き出す衝撃ヒューマンドラマ。

シングルマザーのヘイリーと6歳の少女ムーニーは、フロリダ州ディズニーワールドの近くに建つ安モーテル「マジック・キャッスル」で暮らす母子。やんちゃなムーニーは同じモーテルに住む子供たちと一緒にいたずらを繰り返し、支配人ボビーの手を焼かせていました。一方、定職を持たないヘイリーは化粧品を売り歩く仕事を始め、ホテル代を稼ごうとします。それでも生活は困窮、ついにはモーテルの部屋で売春を始めてしまいます。