河合優実主演『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督がカンヌ国際映画批評家連盟賞を受賞

『ナミビアの砂漠』2024年夏公開

山中瑶子監督、主演・河合優実の映画『ナミビアの砂漠』が、5月14日より開催中の第77回カンヌ国際映画祭で、女性監督としては最年少で国際映画批評家連盟賞を受賞しました。

国際映画批評家連盟賞は、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって1946年から授与されている賞で、過去にはヴィム・ヴェンダース監督『さすらい』(76)、『パリ、テキサス』(86)、スティーヴン・ソダーバーグ監督『セックスと嘘とビデオテープ』(89)、ケン・ローチ監督『リフ・ラフ』(91)、『大地と自由』(95)、アキ・カウリスマキ監督『ル・アーヴルの靴みがき』(11)など、錚々たる世界の名匠たちの作品も受賞している。

 

日本映画としてはこれまで小栗康平監督『死の棘』(90)、諏訪敦彦監督『M/OTHER』(99)、青山真治監督『EUREKA』(00)、黒沢清監督『回路』(01)、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(21)と 5 作品が受賞。『ナミビアの砂漠』の受賞は、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』に続く快挙となりました。

 

授賞式に登壇した山中監督は次のようにコメントしています。

 

「ありがとうございます。パリに旅行に行っていたのですが、こんなにすぐにまた再びカンヌに戻って来られるとは、うれしいです。そしてとてもびっくりしています。このような賞をいただきありがとうございます。監督週間、そして私の映画のスタッフ、キャストのみなさんに感謝を伝えたいです。映画を作るとき、まだ感覚に頼るところが大きいのですが、いっぱい勉強して、もっとうまく映画を作れるようになりたいです。まず自分のことを大切にしてから、次に周りの人、そしてそれが全くの他人に届くように、日々優しくありたいです。ありがとうございます」

 

国際映画批評家連盟からの授賞理由は下記の通り。

 

「21世紀の日本を生きる登場人物たちの間に絶え間なく存在する距離を捉え、それらのイメージを通して、現代における神経多様性を大胆不敵に探究している」

 

また、受賞を伝えられた河合は次のようにコメントしています。

 

「本当に本当におめでとうございます!これまで国際批評家連盟賞に名を連ねてきた素晴らしい作品たちに『ナミビアの砂漠』がならぶこと、言葉にし難い嬉しさです!この映画を発見してくれたカンヌ国際映画祭と、この度賞を授けて下さった審査員の方々、そして改めて、この作品に力を貸してくれた全ての人にいま最大限の感謝をしたいです。これを最高のプレゼントとして、これから私たちの映画が世界中に自由に羽ばたいていきますように!」

現代を生きる多感な21歳女子を取り巻く人間模様

21歳のカナにとって、将来のことを考えるのはあまりに退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからずにいました。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしだ。同棲している彼氏のホンダは、家賃を払ったり料理を作ったりしてカナを喜ばせようとします。しかし、自信家のクリエイター・ハヤシとの関係を深めていくうちに、カナは彼を重荷に感じ始めます・・・。

 

『ナミビアの砂漠』は2024年夏公開予定。

 

[作品情報]

『ナミビアの砂漠』

監督・脚本:山中瑶子

出演:河合優実

金子大地 寛一郎

新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか

渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空

堀部圭亮 渡辺真起子

プロデューサー:小西啓介 小川真司 山田真史 鈴木徳至

製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会

制作プロダクション:ブリッジヘッド コギトワークス

企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

公式サイト happinet-phantom.com/namibia-movie

公式 X @namibia_movie