超短焦点プロジェクター収納家具・意匠登録第1736449号
いい音と大画面が生み出す家庭内エンタテインメントのカタチ——使うときだけ引き出し、ふだんはインテリアに溶け込んでこそ、暮らしの中の上質なホームシアターだとわたしたちは考えています。
そんなfy7dプロデュース&匠龍木工社制作の「超短焦点プロジェクター収納家具」のKofu Modelを紹介します。
山間の平屋。理想のシアター環境
Kofu Modelのステージは、緑豊かな山間の住宅地にひっそりと佇む、平屋建築のリビング。手入れが行き届いた広い庭からは、今日も暖かい日が差し込みます。
オーナーは若いイケメン男子。メールで問い合わせをいただき何度もやりとりを重ねるうちに本気度が伝わってきましたので、滅多に人を招かないfy7dシアターにて体験いただくことに。遠路はるばるお越しいただきました。
部屋に入られてすぐに「自分もやってみたい」と即答。ざっとご説明し、ホームシアターも体験いただき興奮された様子で、一時間ほどで拙宅を後にされました。
下見と実測。なんとか理想は叶えられそう
その月のうちにお宅に伺い、実測とご相談。パッと見ただけでインテリアがお好きで何事も吟味される方だと分かります。
以前壁掛けテレビを置かれていたところに120インチのスクリーンを張りたいとのことで、ちょうどよいサイズをご提案しようとしばし思案。色味も既存のインテリアに合う色と木目をしっかり記憶しておきます。
壁掛けテレビ用の配管が高い位置にあったのでそれを隠すことと、電動立ち上げ式スクリーンを内蔵したいとのことで、拙宅のものより大がかりになりますが、なんとか綺麗に収まりそう。お客さまも納得してお任せ下さり、安心して持ち帰り、翌日にはそれらを反映した指示書を匠龍木工社さんに送りました。
今回の納期はおよそ3ヶ月。イメージ通りの仕上がりに一安心
約3ヶ月ほどお待たせし、設置に伺います。家具は札幌の匠龍木工社の工房から直送で、あとは現場で組み立てました。
Kofu Modelならではの特殊事情もありましたが、作りもしっかりしていて金具も精度が高く水平に設置でき、お客さまご手配の機器類との接続も想定内でした。
今回初挑戦だったのが、立ち上げ式スクリーン内蔵型。ふだんは幕面に歪みが出やすいのでフレーム式を推奨しておりますが、お客さまのご希望を汲んでいます。
今回の場合、スクリーン向かって左側は壁面かつ電源ケーブルが直だしですのでラックから露出していても問題ないのですが、向かって右側には通路があり、黒いスクリーンケースが目立ちます。
わたしとしてはこれがどうにも気に入らなかったので、これを隠すよう設計。あたかももともとスクリーンが内蔵された一体の家具のように見せています。また、スクリーンを収納すると家具の天面に面一になるのもお気に入りです。
アニメ鑑賞やゲームも。オーディオも充実して稼働率アップ!
お客様さまはお休みも儘ならないハードワーカーで、まだお若いけれど、然りとて、とても心配です。そのぶん、お休みにはホームシアターが心身ともに労ってくれることを祈っています。
ちなみにお客様さまはマンガやアニメがお好きで、たくさんのライブラリがあります。時折ゲストとゲームをすることもあるとのことで、大画面の稼働率が上がりそうです。
また、これを機にいい音にも目覚められ、B&Wのピアノホワイトのスピーカーを一目惚れで購入されたので、急遽、それがドライブできるようにとマランツのModel40nをオススメし、値上げ前に駆け込みで購入されました。こちらも一気に趣味のトップの領域に突入です。



後付けでもこのクォリティ。作り付けのような一体感になります。匠龍木工社さんにも完成した写真を送ったところ、「イメージ通りのスッキリした空間になってとてもいい」と安心した様子。
お客様さまからも、「理想的な家具です。素晴らしい!」とのお言葉をいただきました。感無量のプロジェクトでした。
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