『ルノワール』6月20日公開
『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞した早川千絵監督の最新作『ルノワール』が、6月20日(金)より新宿ピカデリー他全国でロードショー公開。このたび、12歳にして主演を果たした新人・鈴木唯の抜擢理由とその素顔が明らかに。彼女が演じた主人公・フキの新場面写真もあわせて公開されました。
本作で主人公・フキを演じるのは現在 12 歳の鈴木唯。昨年、俳優デビューしたばかりの超新星です。
映画撮影時は役柄同様 11 歳だった鈴木は、本作の主演をオーディションで射止めました。早川監督は彼女との出会いについて、「絶対に妥協せずにこの子だと思える子に巡り合うまで数百人と会って探すつもりだったのですが、最初にオーディションに来たのが鈴木唯ちゃんでした。しょっぱなでフキに出会ってしまったのです。唯ちゃんと出会えたことで、この映画を撮るべきだと確信しました。脚本も彼女に合わせてどんどん変わっていきました」と一目惚れだったことを明かしています。
そして、「唯ちゃんは動物のモノマネが得意ということで、実際に馬の鳴き真似をしてくれたのですが、彼女の自由で物怖じしない様子にすっかり心を奪われました。他にこんな人は会ったことがないと思えるほど魅力的な女の子でした。人見知りをせず、誰とでもすぐに打ち解けられる唯ちゃんのおかげで、終始明るく楽しい雰囲気の現場となりました」と撮影を振り返ります。
親子を演じたリリー・フランキーは、鈴木の一番の魅力は“表情”だといいます。不完全な大人たちに接し、揺れ動くフキの心情を豊かな表情や眼差しで表現する鈴木に対して、「すごい素質があり、演技をすると思いました。思春期の時のいろいろな思いをくすぐる表情が映像に収められていること自体が貴重」だと語ります。
母親役の石田ひかりも「私たち大人ではできないお芝居をするので、日々うらやましく思いました」と鈴木の演技力を絶賛。鈴木自身は演じる際に何も考えていなかったというが、それは、「私の演じたフキちゃんは、いろいろ考えるタイプじゃなくて、何も考えずに純粋に感じたことをやっちゃう子」だからだと役を分析したうえでのことだと明かしています。
現地時間 5 月 17 日にワールドプレミアを迎えた本作。早速海外メディアには「鈴木唯がスクリーンを支配している」(Collider)、「ニューカマーである鈴木唯の演技がまばゆく美しい」(The Hollywood Reporter)、「彼女の演技に心を奪われる」(Deadline)といった絶賛の声が相次いでいます。
また、初めての国際映画祭の参加に、レッドカーペットではぴょんぴょん飛び跳ね喜びを爆発させる子どもらしい一面と、各国のメディアに笑顔で手を振ってみせる堂々とした一面を見せた鈴木。映画同様、目が離せない魅力を放っていました。
彼女が主演女優賞に輝いた場合、かつて主演男優賞を獲得した『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)の柳楽優弥(当時 14 歳)より若く、《最年少受賞》かつ《日本人初の主演女優賞》となり、その受賞結果にも期待も高まります。
大人との狭間にある感受性豊かな少女の目から見た大人の世界
1980年代後半のある夏。11 歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしています。
ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていました。ときどき垣間見る大人の世界は、刺激的だけどなんだか滑稽で、フキは楽しくて仕方ありません。
しかし、闘病中の父と、仕事に追われる母との間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいきます…。
『ルノワール』は、6月20日(金)より新宿ピカデリー他全国でロードショー公開。
[作品情報]
『ルノワール』
出演:鈴木唯 石田ひかり 中島歩 河合優実 坂東龍汰 リリー・フランキー
脚本・監督:早川千絵
企画・制作:ローデッド・フィルムズ
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『RENOIR』製作委員会/Ici et Là Productions/ARTE France Cinema/Akanga Film Asia/ Nathan
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