ハン・ヘイン、ハン・ソヒのクィアロマンス「私たちは、ありのままの自分でいてもいい」『12月の君へ』本編映像

『12 月の君へ』公開中

ハン・ソヒ待望のスクリーンデビューかつ初主演映画『12月の君へ』が、ホワイトシネクント、kino cinéma 新宿ほかにて全国公開中。このたび、特別インタビューと二人の愛が触れ合う本編映像、追加写真が公開されました。

凍える山小屋で二人の愛が触れ合う、ロマンチックな本編映像では、高校時代に“友情”と“恋愛”の狭間で揺れ動きすれ違ってしまったソルとスアンが大人になって再会し、想いを伝え合います。

 

二人が雪の中でじゃれ合うシーンから始まるこの映像は、寒さに凍え移動した山小屋の中で、一つの毛布に身を寄せ合い、当時伝えられなかった想いを伝えるロマンチックな映像になっています。

ハン・ソヒは「情熱的で、多才な魅力を持つ俳優」

ハン・ヘインへのインタビューでは、初共演となるハン・ソヒの印象から、日本の観客へのメッセージまでが語られました。

 

自身の演じたスアンという役についてハン・ヘインは、その二面性を語ります。

 

「スアンは自分に訪れた名もなき感情に迷いながらも、結局は全てと向き合い受け入れる人物です。 波のように砕けやすい脆さを持つ一方で、海のように深い一面も備えているからこそ、その感情と向き合うことが可能だと考えました。」

 

スアンは短髪にパンツスタイルの高校時代から、大人になって人気俳優になり、学生時代のソルのようにロングヘアにスカートを履くことが多くなります。この見た目の大きな変化は、外部環境の変化によるものなのか、あるいは心の奥底で追い求め続けているソルに無意識のうちに寄って行っているのでしょうか?

 

「スアンの容姿は社会が言う女性的な姿に変わりましたが、本質は変わったことがありませんでした。スアンは元々そうした定義にとらわれない自由な人物だと考えていました。学生時代にはその定義に抵抗したくて髪を切り、俳優として活動するようになってからはその世界に溶け込む ために自分の姿を飾りましたが、後には自分の姿を飾らなくても自分として存在する方法を見つけたと思っていました」

 

そんなスアンを演じるにあたって気をつけた点と、ハン・ヘイン自身との共通点については次のようにコメントしています。

 

「キャラクターが対象化されないよう注意しました。ひとつの固定されたイメージに閉じ込めたくなかったのです。外面の変化も内面の変化も、ひとつの姿だけで語れるような人物にはしたくありませんでした。だからこそ、多彩でありながらもひとつの呼吸でつながり、変化してもその人物の根っこは揺らがない、そんな存在であってほしいと思いました。そして、そのキャラクターの気質は、私自身にもどこか似ていると感じています」

 

思春期の揺れる想いが「友情」と「恋愛」の狭間ですれ違い、自分の感情の定義に迷っていたスアン。多くの人が共感できるだろう、その曖昧な感情の扱いを、ハン・ヘインはどう捉えていたのでしょうか?

 

「ソルとスアンは、明らかに二人だけが理解できる部分を互いに感じ取ったのです。曖昧でありながら強烈で、果てしなく蘇り、より深まっていった愛を経験したと感じます。まるで哀悼のような愛です。学生時代の二人は未熟でしたが、二人の愛を高校生の頃の感情だけで語ることは難しいと感じます」

 

ソルへの想いを忘れられずにいるスアンへ、今、伝えてあげたい言葉を訪ねると…

 

「冷たい吹雪を抱きしめた君の勇気のおかげで、私は君と出会い、自分自身について多くを知ることができた。ありがとう。私たちは、ありのままの自分でいてもいいのだ」

 

初共演となったハン・ソヒとのスクリーン上での鮮やかなケミストリー。ともに作品を作り上げる中で、撮影当時はまだ新人時代だったハン・ソヒについて「情熱的で、多才な魅力を持つ俳優だと感じました」と語ります。

 

韓国で“次世代のシネアスト”として注目を集めるユン・スイク監督との仕事はどうだったのでしょうか。

 

「監督は、非常に熱心に映画の目的地を最後まで見つけ出しました。映画という仕事と映画の中の登場人物たちを愛する気持ちが強くわってきて、より一層心を込めて仕事に取り組むことができました」

 

ユン・スイク監督が冬の海で雪が積もった白い砂浜に立ち、見知らぬ女性たちがサーフィンをしている光景を目にした瞬間から構想が始まった本作は、「雪」と「サーフィン」が印象的に登場します。激しい波が打ち寄せる極寒の海へと自ら足を踏み入れ、過酷な条件の中での撮影に、ハン・ソヒとハン・ヘインの二人は果敢に挑み、映像にリアリティを与える名シーンが誕生しました。本作で初めて経験したサーフィンは、今も続けているといいます。

 

「私は吹雪の撮影で初めてサーフィンに触れましたが、その時にすっかり夢中になりました。休みの日にも海に入るほどです。今でもずっとサーフィンを続けています」

 

突然の降雪によるスケジュール変更が頻繁に発生するほど大変だった撮影の思い出も明かしてくれました。

 

「現場では全員が集中してその場面を作り上げるというエネルギーが重要でした。波の音で聞き取りにくい互いの合図を聞き取るため、手振りや身振りで意思疎通を図ったことや、カットサインが出た後、キャスト、スタッフみんなで抱き合い体温を分かち合ったことが記憶に残っています。本当に寒かったけれど、あのエネルギーのおかげで、どの現場よりも熱かった思い出として残っています」

 

最後に、日本の観客へ次のようにアピールしました。

 

「日本の観客の皆様にお会いできて、とても胸が高鳴っています。美しい自然と音楽、そしてソルとスアンの物語が、雪結晶のように皆様の心に届きますように。ありがとうございます」

「友情」と「恋愛」の狭間ですれ違ったふたりの少女が大人に

運命に導かれるように親しくなった、二人の少女。俳優を夢見る高校生スアン(ハン・ヘイン)の前に、都会から美しい人気俳優のソル(ハン・ソヒ)が転校してきます。

 

煌びやかな世界で自分を見失ったソルの心は、スアンの青く燃えるような演技に惹かれていきます。

 

放課後、冬の海でサーフィンをした二人は、冷えきった体を炎の前に寄せ合い、互いの孤独に触れながら少しずつ心を通わせていきます。しかし、思春期の揺れる想いは「友情」と「恋愛」の狭間ですれ違い、ソルはスアンの前から姿を消してしまいます。

 

 

成長して人気俳優となったスアンは、あのとき伝えられなかった想いを胸に、今もなおソルの面影を探し続けます。そしてある寒い雪の日、彼女はふたたび、冬の海へと向かいます。

 

『12 月の君へ』は、12月5日よりホワイトシネクント、kino cinéma 新宿ほかにて全国公開中。

 

[作品情報]

『12 月の君へ』

原題 폭설 

監督:ユン・スイク

出演:ハン・ソヒ、ハン・ヘイン

2024 年 | 韓国 | 韓国語 | 87 分 | ビスタ | カラー | 5.1ch | 日本語字幕 長夏実 | 配給 Elles Films

公式 HP:https://www.ellesfilms.jp/heavysnow

公式 X:Elles_no_eiga 公式 Instagram:elles_films0722

ハッシュタグ:#12 月の君へ