是枝裕和、「こっそりオススメする、傑作」『私たちが光と想うすべて』予告編

『私たちが光と想うすべて』7⽉25⽇

インド映画史上初第77回カンヌ国際映画祭グランプリ、100を超える世界の映画祭・映画賞にノミネート25以上の賞を獲得した『私たちが光と想うすべて』が、7⽉25⽇(⾦)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー。このたび、本予告とシーン写真が公開されました。

公開された本予告は、同僚のルームメイトのプラバとアヌが住む部屋に “差出⼈のない”プレゼントが届くシーンから始まります。

 

送り主は、ドイツで仕事を⾒つけたあと、全く⾳沙汰が無いプラバの夫のよう。「最後に電話したのは︖」「1年以上前かしら」―プラバは冷たい炊飯器を⼀⼈の夜に、黙って抱きしめることしかできません。

 

⼀⽅アヌも「⾒知らぬ⼈と結婚できるもの︖」「私には無理」―奔放に恋愛を楽しみながらも、親から届くお⾒合い写真と周囲からの評判の間で葛藤する、⽂化、宗教、階級、性別、数えきれない現実の壁にとらわれ

てままならない⼈⽣を送っています。

 

「運命から逃れられない」「幻想を信じないと気が変になる」そう呟きながらも、それでも必死に前を向き、ありのままに⽣きていこうとする⼆⼈。「⼈知れず私がどこかに消えても、誰も気づきやしない」「私たちがいるわ」―優しさに満ちた⾔葉と⼆⼈の⼼象を奏でるような⾳楽が多種多様に溢れる光と美しい⾊彩に包まれ、捉えられた映像となっています。

 

冒頭には、本作がカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した際の審査員でもある、映画監督・是枝裕和から寄せられたコメントも。「カンヌ映画祭で出会い、本当は⾃分だけの宝物にしておきたいけど、こっそりお勧めします。傑作です」と称賛の声を寄せています。

 

公開されたシーン写真は10点。どこか遠くを⾒つめるような眼差しで病院の受付に座るアヌ、それぞれが⼤切にする愛おしい⼈たちとの時間を捉えたカットのほか、勤務する病院で、同僚と映像を⾒るプラバの様⼦など、いずれも⼆⼈が⽣きる⽇常をそっとすくい上げるような優しい視点で切り取ったものとなっています。

夫々の人生を変える決心をして…

インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。⼆⼈はルームメイトとして⼀緒に暮らすも、職場と⾃宅を往復するだけの真⾯⽬なプラバと、何事も楽しみたい陽気なアヌの間には少し⼼の距離が。

 

プラバは親が決めた相⼿と結婚するも、ドイツで仕事を⾒つけた夫から、もうずっと⾳沙汰がありません。

 

アヌには密かに付き合うイスラム教徒の恋⼈がいるも、親に知られたら⼤反対されることはわかっていました。

 

そんな中、病院の⾷堂に勤めるパルヴァディが、⾼層ビル建築のために⽴ち退きを迫られ、故郷の海辺の村へ帰ることに。揺れる想いを抱えたプラバとアヌは、⼀⼈で⽣きていくというパルヴァディを村まで⾒送る旅に出ます。神秘的な森や洞窟のある別世界のような村で、⼆⼈はそれぞれの⼈⽣を変えようと決意させる、ある出来事に遭遇して──。

 

『私たちが光と想うすべて』は、7⽉25⽇(⾦)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー。

 

[作品情報]

『私たちが光と想うすべて』

原題:All We imagine as Light

監督・脚本:パヤル・カパーリヤー

出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム

2024年/フランス、インド、オランダ、ルクセンブルク/マラヤーラム語、ヒンディー語/118分/1.66:1

字幕:藤井美佳

配給:セテラ・インターナショナル PG12

 

公式HP:watahika.com 

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