今泉力哉監督「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」授賞式登壇。グランプリに『はじめてのよあそび』

第2回「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」授賞式

35歳以下を対象とした新世代の映像クリエイター発掘&育成プロジェクト「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU35)」。このたび、第2回「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」の授賞式が開催されました。

 

賞金100万円とHuluオリジナル新作の監督権が贈られるグランプリは瀬名亮監督の『はじめてのよあそび』、視聴者からの投票によって決定するオーディエンス・アワードは中林佳苗監督の『姉にヒュッゲを教えたい』に決定しました。

「自意識とか 劣等感とかが、すさまじい人間なんですよ」

授賞式に登壇したのは、審査員長の今泉力哉監督のほか、超歌手の大森靖子、俳優の藤原季節、漫画家の米代恭。

 

まずは「大切な誰かと過ごす何気ない日常が、なによりも幸せ」というメッセージを込め、忙しい日々を送る全ての人に贈るハートフルドラマ『姉にヒュッゲを教えたい』を監督した将来有望なテレビ局員の中林佳苗がトップバッターとして登壇。

 

主演の吉川愛からは姉妹という役柄の演じ方について悩んでいたときに「吉川さんが思う(姉の)彩ちゃんで全然いいですって言ってくれてすごく助かった」、山崎紘菜からは「ちょっとした疑問だったりとか、こうしたらどうかっていう提案にすごく真摯に受け止めてアドバイスをくださって、本当に楽しかったです」というコメントを受け、中林監督は「現場でいろいろ役についてとか、どのぐらいの姉妹感にしたらいいのかとかを(皆で)話していたので、それが作品に出ているんだろうなと思うんですけど、本当にお二人とご一緒できてすごく嬉しかったです」と振り返ります。

 

藤原から「実際撮影が始まると段取りやって、テストやってーと本番が来るのが早いと思います。中林さんが思い描いていた理想をどこまで 実現できたのでしょうか?」という質問が飛ぶと「自分の想像以上に、作品の世界観に合ったものになったんじゃないかな、と思っています。全部自分の思っているものを押し付けるのも違うなと思いつつ、考えてきてくださったことと、スタッフの皆さんの意見とかも含めてそういっ た形にしていくのがすごく楽しかったのです」と応じました。

 

2番目に登壇したのは「自分を理解してくれる人は必ずどこかにいる」という想いを込め、おじさんの哀愁と悲哀をオフビートな笑いに包んで描くヒューマンコメディ『宇宙人ともだち』を監督した創作に燃えるCM ディレクター、大江海。

 

主演の鈴木浩介からは「決断力が早い」「あまり迷わないタイプの監督だなっていう印象」というコメントが寄せられ、 大森も「全5作品の中で、一番脚本通りに綺麗に作られた整理・整頓されたとても見やすい作品だなと思いました」とした上で「俳優の方がご自身の作ってきたものを超える瞬間、みたいなのがあると思います。それを観て、脚本を変えたくなったりしないですか?」と大江に質問。大江は「まずはこの脚本をしっかり作ってどうなるかというのを、自分の今のレベルでやってみたかったと気持ちがありました」と答え、 しかし「自身が想像してたものよりもすごく良い表情だな…という時はカットかけるのを忘れるくらいに、⻑めに回したことはありました」そして「ラストシーンとかも、ちょっと(余計に)回したところがありますね」と振り返りつつも、あくまでも最初の意思通りブレずに作品と向き合った現場だったことを明かしました。

 

3番目に登壇したのは、コロナ禍で中学最後の夏休みを奪われたことで感じた、やり場のない想いを落とし込み昇華した⻘春ドラマ『そこに光があるなら』を監督した、最年少ファイナリストの可能性無限大・16歳現役高校生、カワイ・ヒバリ。

 

監督と同年代でもある主演を務めた中島瑠菜は「同世代だからこそ、とてもわかりやすくて、すごく楽しかった」と 振り返ると同時に、撮影中に様々な出来事にもブレなかったカワイ監督について「そういう曲げない強さだったりが、すごくかっこいいなと思った。自分もそうなりたいな」と尊敬の眼差しを送りました。

 

今泉監督は、季節感や音楽など、様々な事情で変更になった劇中の要素に触れ「変更とかで大変さとかありました?」と質問。カワイ監督はいろいろな事情はクリアしつつも「なんかただコロナでこんなことがあったよっていう風なのを伝えたいだけじゃなくて、学生のたくましさとか を見てほしいなと思ってそこはこだわりを持ちました」とその想いを語り、最後に「今回のこの作品を通して楽しいこともあったし、もちろん悔しいこともたくさんあったんですけど、絶対にもう一回、もっと脚本を書きたいし、監督をしたいなと思いました」と宣言しました。

 

4番目に登壇したのは“憧れ”と“現実”が入り混じる都会で大学生になったばかりの主人公が、本当に大切にしたいことに気づいていく成⻑の物語『はじめてのよあそび』で、監督はグランプリを狙う・マイペース大学生、瀬名亮。

 

主演の小野莉奈からは「撮影から少し経っていますが、この撮影した5日間は、きっと瀬名監督にとっても、私にとってもすごく大事な時間だったと思いますし、これから先、忘れられない時間になっていくんだろうなって思います」とコメントが到着。それを受けた瀬名は、撮影中、小野と演じる役柄についてたくさん話し合った記憶を振り返り「自分と重ねてくださったりとか、あと女優人生の中でこの作品がターニングポイントになったとか、そういう嬉しい言葉をすごくいただいて、それがすごく支えになったので、今の言葉も沁みるものがありました」と感動。米代からの「今後、次自分はこういう世界を描いていきたいなとかっていうのはあったりしますか?」と言う問いかけに対しては、「自意識とか 劣等感とかが、すさまじい人間なんですよ」と自己分析、「多分どういった作品を描いても、それは現れてくるんですけど、それを多分やらな いと私はやっていけないなって思うし、多分そこが私の持ち味があるとしたら、そこだなって思うので」「今後も作品にはそういう風味は入って くるんだろうなって思っています」と語りました。 

 

最後に登壇したのは「脇役だって恋をしたい!」という新たな視点から描く新世代ラブコメ『ヒロインの親友はハードスケジュール!!』を監督した、HU35初のコンビ・ファイナリスト、マッチングアプリで出会った・カップルコンビ、てつおとゆうほ。

 

主演した田鍋梨々花は、脇役をフューチャーした本作について「すごく新しくて面白い」「すごくお二人の力を合わさっているドラマ」だったとコメント。しかしその後てつおはなぜか「未経験で本当に大変な一言しか出なくて」「今本当にとにかく大変で、いろんな人に迷惑をかけちゃった感じで、本当に自分は何もできないんだって、改めて実感させられる5日間でした」となぜかネガティブなコメントを連発、会場の笑いを誘うも、大森は「単純にずっと楽しくてずっと飽きなかったので、エネルギッシュだなと思った」と、5作の中で一番作品に対するモチベーションの高さを感じた作品だったことを明かし、今泉も「うちの子供が『もう一回見たい』って言っていたので」と賛辞を送りました。最後のメッセージとしては、てつおは「お風呂に入って気軽に見てもらえる作品かな」、ゆうほは「面白い作品等と見たことないものを作るのが、私たちの中でのこのクリエイターズチャレンジの意味かなと思っています」と振り返りました。

 

>「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」とは?

 

「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」は、創造力に富んだ若きクリエイターたちとともに新しいエンターテインメント作品を発信することを目指して、Hulu が立ち上げたクリエイター発掘&育成プロジェクト。

 

誰もがスマートフォン1つで簡単に映像作品を作り、発表できるようになった現代ならではの企画で、応募資格は「35歳以下であること」。企画力と熱意があれば、プロ・アマ問わず応募できます。第1回は老山綾乃の『まんたろうのラジオ体操』がグランプリに選ばれました。

 

2022年9月27日に実施された「ファイナリスト選考会」では、映画監督・ 今泉力哉(審査員⻑)、超歌手・大森靖子、俳優・藤原季節、漫画家・米代恭ら本プロジェクトの審査員4名が、約600の応募企画の中から一次選考・二次選考を通過した候補者10組のプレゼンを受け「ファイナリスト5組」を選出。ファイナリストたちは、プロの映像制作チームのサポートとともに監督として映像作品の制作に挑み、完成した作品は、制作過程に密着したドキュメンタリーとあわせてHuluで独占配信されます。

 

[ファイナリスト5作品詳細]

『そこに光があるなら』 カワイ・ヒバリ(かわい・ひばり) 16歳/高校生 

『はじめてのよあそび』 瀬名亮(せな・りょう) 18歳/大学生 

『宇宙人ともだち』 大江海(おおえ・かい) 30歳/CMディレクター

『姉にヒュッゲを教えたい!』(仮) 中林佳苗(なかばやし・かなえ) 27歳/テレビ局員

『ヒロインの親友はハードスケジュール!!』 てつおとゆうほ てつお 25歳/芸人、ゆうほ 26歳/会社員 

 

[Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ 概要]

名称:Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU35)

スケジュール:ファイナリストによる作品制作準備・制作期間:2022年10月〜2023年4月 

ファイナリスト作品配信:2023年4月12日0時

最終審査会&授賞式:2023年4月27日

公式 HP:https://HU35.jp/

主催・企画・製作:HJ ホールディングス株式会社 

制作・運営:東京テアトル株式会社 

©2022 HJ Holdings, Inc.

 

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